今週の注目5社:個人金融データAPI / 自動車OTA / 宇宙Bloomberg / 企業向けドローン / DesignのSlack

June 27, 2016 by Scrum Funding News
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今週も一週間の資金調達のニュースから、面白いシリコンバレーのスタートアップを5つピックアップして紹介します。

1.「個人金融データAPI」Plaid

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[Enterprise/金融] Plaid Technologies
Series B ($44M) Goldman Sachs and New Enterprise Associates

金融機関の間で安全に個人データをやりとりするためのインフラソリューション。

Betterment, Acorn, Venmoなど、人気のあるFinTechサービスをユーザが利用する際、銀行などの金融機関がスムーズにかつ安全に残高などのデータを提供するための仕組みを提供している。FinTechが進展する中で注目を浴びている、個人の金融データのプライバシー問題にフォーカスをしている。

Plaidの今回のラウンドは、Goldman Sachsがリードしている。これまでに、Google Ventures、NEA、Sparx Capitalなどから出資を受けている。

2.「自動車OTA」Pearl Automation

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[HW/自動車] Pearl Automation
Unattributed VC ($50M) Accel Partners, Shasta Ventures, Venrock and Wellcome Trust

スマホなどを活用し「既存の車をアップグレードするツール」を開発している。
2014年にAppleの元幹部らが設立したスタートアップ。 自動車の開発サイクルの長さから、高級車に搭載された新機能が一般化するまでに5-10年かかるという点に着目。自動車の世界で初めて、OTAでソフトウェアを更新するという発想を持ち込んだテスラから着想を得たという。

まずは「RearVision」というリアビューカメラ($500)を発表している。まだ20-25%程度の車にしか搭載されていないリアビューカメラを、既存の車に後付けすることができる。ライセンスプレートのフレームの形をしており、バックなどの際に車の後ろの180度の映像をスマホに送ることができる。人がいるときにアラートを出すなどの機能もあるという。

3.「宇宙Bloomberg」Spaceflight

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[Enterprise/宇宙] Spaceflight Industries
Series B – II ($25M) Mithril Capital Management, Razors Edge Ventures, RRE Ventures and Vulcan Capital

衛星ライドシェア、衛星データ販売など「宇宙関連サービス」を提供する。

一つ目の事業は、Planet LabsやSpireなどの企業の小さな衛星をまとめて発射を請け負う「衛星ライドシェア」サービス。SpaceXやソユーズの空きスペースを買うことで、これまでに81の衛星を打ち上げている。さらに、Virgin Galacticなどと組んで、2018年までに135の衛星を打ち上げる予定だという。来年以降は、SpaceXのFalcon9のスペースを全て抑えるなど積極的に展開している。

もう一つの事業はBlackSkyという「衛星データの販売」サービス。1枚$100から、スマホからも購入できるという。今後、2020年までに60の画像衛星を独自に展開し、地上の95%の人口をカバーするという。

4.「企業向けドローン」Kespry

062706[Enterprise/ドローン] Kespry
Series B ($16M) DCM Ventures, Lightspeed Venture Partners, Rothenberg Ventures, and WSGR

企業向けに「データ取得用ドローンソリューション」を提供。
2013年にStanfordの卒業生により設立されたスタートアップ。企業がドローンによりデータ収集を行うためのソフトウェア、ストレージ、そしてドローンのハードウェア自体を統合システムとして提供している。ドローンの飛行時間は20分。

現在は、建設、保険、材料などの分野にフォーカスをしている。$20M分の岩の塊の3Dスキャン、これまで人間が行っていた在庫管理などに活用されているという。

5.「DesignのSlack」InVision

062707[Enterprise/デザイン] InVision
Series D ($55M) Accel Partners, FirstMark Capital and Iconiq Capital

デザインに特化したコラボレーションツール。

デザインのプロトタイプ、コミュニケーション、プロジェクト管理、バージョン管理、ユーザテストなどが行える。すでに200万登録ユーザがおり、70%以上のFortune100企業に利用されている。Facebook,、Apple、Disneyといった大手テクノロジー企業も顧客。当初はデザインチームから利用されるが、CFOが決済画面のデザインに意見するなど。会社全体で利用されるケースが多いという。

今回の投資ラウンドには、Mark Zuckerbergのファンド Iconiq Capitalなどが参加している。これまでに、すでに5つのツールスタートアップを買収しており、今回の資金も戦略的な買収に使うという。

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