今週の注目5社:追悼メッセージボード / レストランデリバリー / トラックのUBER / 犯罪歴チェックAPI / 企業データベース
今週も一週間の資金調達のニュースから、面白いシリコンバレーのスタートアップを5つピックアップして紹介します。
1.「追悼メッセージボード」Mylestoned
[Service/コミュニケーション] Mylestoned
Seed VC ($1.5M) Boston Seed Capital, Converge Venture Partners, Founder Collective
「亡くなった方へのメッセージやコレクション」を集めることができるデジタルメッセージボード。
現在はまだベータ版だが、文字、写真、動画、音楽など、亡くなった方にまつわる様々なコンテンツやコレクションを一箇所にまとめることができるサービス。将来的にはVR対応により、実際にコミュニケーションを可能にするということも想定しているという。親戚や友人、ファンなどをターゲットとして想定している。
最近注目を集めている”DeathTech”と呼ばれる分野のサービス。様々なオンラインサービスや、リアルに集まって亡くなった方について話すために集まるDeath Cafeなど、盛り上がりを見せているという。
2.「レストランデリバリー」DoorDash
[Commerce/フード] DoorDash
Series C ($127M) Khosla Ventures, KPCB, Sequoia Capital and Y Combinator
「自分の好きなレストランの料理を自宅にデリバリー」してもらえるサービス。
「自分たちで調理した料理」をデリバリーするタイプのフードデリバリーサービスSpoonRocketが、先日急遽サービスを停止するなど競争が激化する中での大型調達。前回の$1Bという評価額からダウンラウンド($700M)での調達。
今回新たに導入した10点満点での独自の「レーティング」がどのように活用されるのかが注目。
3.「トラックのUBER」Convoy
[Marketplace/物流] Convoy
Series A ($16M) Bezos Expeditions, Drew Houston, Greylock Partners, Marc Benioff, Omidyar Technology Ventures
「小規模トラック運送会社と顧客を繋げる」マーケットプレイス。
これまではブローカーが間に入ることが多く、人為ミスも多かった小規模の運送会社への依頼を、スマホから行えるサービス。荷物トラッキング、運送価格の確認などもすべてスマホから行える。運送会社サイドとしては、より多くの顧客にリーチし、積荷を満載にして運行することを目指すことができる。
4.「犯罪歴チェックAPI」Checkr
[Service/データ] Checkr
Series B ($20M) 8 Partners, Emergence Capital Partners and KPCB
各種シェアリング系サービスが、新規スタッフの採用の際に犯罪歴、運転歴などのバックグラウンドをチェックできるサービス。
これまでは独自に調査が必要だった新規スタッフ候補のバックグラウンド情報を、APIを連携することで簡単に行える。1レポート$25から。現在、UBERなど3,000社以上に活用されている。
急成長を遂げており、現在一ヶ月に30万件以上ものバックグラウンドチェックに活用されている。すでに黒字化を達成しているという。
5.「企業データベース」Mattermark
[Service/ データ] Mattermark
Series B ($7.3M) a16a, Felicis Ventures, Foundry Group , NEA, Sherpa Capital, Slow Ventures
オンラインに存在する様々な「企業データ」を収集、解析して、投資家やセールス担当に提供している。
もともとはVC向けにスタートアップの企業の情報を提供するサービスとしてスタートしたが、現在は150万社を超える幅広い企業の情報をカバーしている。1ユーザあたり年間$6,000。API連携は$50,000から。
現在500社以上に活用されている。”StartupのBloomberg”を目指しているという。