今週の注目5社: ブロックチェーンプラットフォーム/ 簡易癌検査 / 自動運転ドローン / 研究器具マーケットプレイス / コラボレーティブ論文編集

January 11, 2016 by Scrum Funding News
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シリコンバレーもようやく動き出してきましたので、今週からScrum Funding News再開します。
一週間の資金調達のニュースから、面白いシリコンバレーのスタートアップを5つピックアップして紹介します。

1.「ブロックチェーンプラットフォーム」Gem

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[Saas/金融] Gem
Series A ($7.1M) Digital Currency Group, Pelion Venture Partners and RRE Ventures

ブロックチェーンが容易に利用できるAPI。

当初は、Bitcoin向けのアプリケーションを強く意識していたが、現在はBitcoinに関わらずブロックチェーンを活用した様々な業界向けのアプリケーションを対象としている。

同様のブロックチェーンAPIを提供しているChainも、Nasdaq、VISA、Citiなどから$30MのSeriesBを調達している。

2.「簡易癌検査」Guardant Health

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[SaaS/Healthcare] Guardant Health
Series D ($100M) Khosla Ventures, Lightspeed Venture Partners and Sequoia Capital

非常に簡易な血液検査で、癌の診察が可能な遺伝子解析サービス。

腫瘍細胞の組織検査は不要で、少量の血液のみで検査が可能。通常の遺伝子解析よりも、1,000-10,000倍精度の高い手法を開発している。

実際の腫瘍による生体検査と99.3%の適合率。すでに2,000の医師が活用しており、年間2万人の患者に利用されている。今後実際の解析を通して、膨大なデータがたまっていくことで、検査の精度もあがっていくという。

3.「自動運転ドローン」Skydio

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[HW/ドローン] Skydio
Series A ($25M) Accel Partners, Andreessen Horowitz

障害物などを自動で回避する「自動運転」ドローン。

Googleで、配送用のドローン Project Wing を開発していたMITのPh.Dが立ち上げたスタートアップ。レーザーやRadarなどのセンサーではなく、より軽いセンサーを用い、Computer Visionなどのソフトウェアを中心に自動運転を実現してようとしている。

4.「研究器具マーケットプレイス」Quartzy

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[SaaS/研究室] Quartzy
Series B ($17M) Eminence Capital, Khosla Ventures and Y Combinator

研究室にある器具の購入、利用などの管理を全て行えるSaas。

今でも紙やエクセルで行われていることが多い研究器具の管理をSaas化し、大手のベンダーとつなぎ購入も可能にしている。また入札方式を採用することで、研究室は器具の費用を抑えることができる。

現在は主に生命科学系の研究室で活用されており、Stanford大学はキャンパス全体で活用している。Stanfordは約$100Mの年間器具購入予算の15%が抑えられるとしている。

5.「コラボレーティブ論文編集」Authorea

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[Service/論文] Authorea
Seed VC – II($1.03M) ff Venture Capital and Lux Capital

複数の人で連携をしながら論文を執筆できるコラボレーションツール。

式、図、テーブルなどの挿入、編集が容易な編集ツールであり、かつ、共同での編集、コメントなどのコラボレーション機能が充実している。

実際に、昨年大問題であったエボラ出血熱の問題に関して、Bostonの研究者が書いた論文がきっかけにAuthorea上で25人の研究者が共同して執筆にあたり、実際にCellという専門紙に掲載されるにまでなったという実例もある。

最先端の技術調査、市場調査、戦略コンサルティングを行っています

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