今週の注目5社:AI食料品開発 / 軍事物流効率化AI / AI家庭教師 / EV向け中古卸売オークション / 卵子シェアリング

April 22, 2025 今週の注目スタートアップ

一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、注目の米国スタートアップを5社厳選して紹介します。バックナンバーはこちら。

1.「AI食料品開発」Starday Foods

日本語読み:スターデイフーズ
カテゴリ:Commerce/フード
ラウンド:Series A ($11M)
主な投資家:Equal Ventures, Slow Ventures, SVB Financial Group

AIを活用した食品ブランドの開発。

AIを活用し、満たされていない消費者ニーズと製品機会を予測し、迅速に食品ブランドを開発するフードテックスタートアップ。独自のアルゴリズムで消費者ニーズやトレンドを分析・予測し、数年ではなく数ヶ月で新ブランドや製品を立ち上げることが可能という。「Habeya」と呼ばれるアレルゲンフリーのさつまいもクラッカーをはじめ、Target、Walmart、Whole Foods Marketなどの大手食料品店や、AmazonやInstacartなどで販売する4つのブランドをすでに開発・発売している。

2021年創業、本社はアリゾナ州スコッツデール。Slow Ventures等から今回調達した$11Mは、パートナーシップの拡大に活用する予定。

2.「軍事物流効率化AI」Gallatin

日本語読み:ガラティン
カテゴリ:SaaS/防衛
ラウンド:Seed VC ($15M)
主な投資家:8VC, Banter Capital, Moonshots Capital, Silent Ventures, Timeless Partners Ventures

軍事向けの物流効率化プラットフォーム。

AIを活用し、軍事作戦における物流機能の効率化に特化したプラットフォームを開発する防衛テックスタートアップ。「Navigator」と呼ばれるプラットフォームは、リアルタイムの消費量などのデータおよびAIを活用した現実的な補給スケジュール、予測シミュレーション機能などを通じて意思決定をサポートしてくれる。そのため、食料や水、燃料、医薬品などの軍事物資を適切な場所に適切なタイミングで届けることが可能。今回の資金調達を機に、ステルスモードから脱却。

2024年創業、本社はワシントン。8VC等から今回調達した$15Mは、製品開発およびチームの拡大に活用する予定。

3.「AI家庭教師」SigIQ

日本語読み:シグアイキュー
カテゴリ:SaaS/エドテック
ラウンド:Seed VC ($9.5M)
主な投資家:GSV Ventures, The House Fund, Andy Konwinski, Calibrate Ventures, Christian Storm, Duolingo, General Catalyst India, Jitendra Malik, Peak XV Partners, Sharad Malik, Srini Devadas, Trevor Darrell

AIを活用した家庭教師プラットフォーム。

AIを活用し、マンツーマンの家庭教師(個別指導)プラットフォームを開発するエドテックスタートアップ。インタラクティブかつパーソナライズされた個別指導の機会を、地理的・経済的な制約なしに受講できる環境の構築を目指している。インドの難関公務員試験対策用の「PadhAI」、アメリカのGRE試験対策のための「EverTutor」を提供しており、世界中で数十万人の学生に利用されているという。今回の資金調達を機に、ステルスモードから脱却。

2023年創業、本社はカリフォルニア州バークレー。GSV Ventures等から今回調達した$9.5Mは、サービスの拡大に活用する予定。

4.「EV向け中古卸売オークション」Plug

日本語読み:プラグ
カテゴリ:Marketplace/自動車
ラウンド:Seed VC ($6.7M)
主な投資家:A* Capital, Autotech Ventures, Floodgate, Cleo Capital, John Kett, Leap Forward Ventures, ODF, Renn Global, Simon Rothman, Toba Capital, Yossi Levi

中古EVに特化した卸売オークションプラットフォーム。

中古の電気自動車(EV)の売買に特化し、透明性を担保したオンラインオークションを運営するモビリティテックスタートアップ。車両識別番号(VIN)や航続距離、ソフトウェアの対応機能、バッテリーの状況、税額控除をはじめとするEV特有のデータを元に下取価格を設定することで迅速かつ信頼性の高い取引を普及させている。すでに400以上のディーラーに利用されているという。

2023年創業、本社はカリフォルニア州カルバーシティ。Floodgate等から今回調達した$6.7Mは、サービスの拡大に活用する予定。

5.「卵子シェアリング」Cofertility

日本語読み:コファーティリティ
カテゴリ:Service/ヘルスケア
ラウンド:Series A ($7.25M)
主な投資家:NEXT VENTURES, Offline Ventures, Gaingels, Initialized Capital

卵子の凍結および共有を促進するサービス。

独自の「Splitプログラム」に参加する会員に対し、採取した卵子の半分を寄付する代わりに無償で卵子凍結サービスを提供する共有システムの構築を目指すフェムテックスタートアップ。不妊治療における、高額な費用を要する卵子凍結へのアクセスを拡大するだけでなく、透明性を担保しながらドナーの多様性を高めることが可能という。Uberの元幹部が創業したことでも注目されている。

2022年創業、本社はロサンゼルス。NEXT VENTURES等から今回調達した$7.25Mは、引き続き開発費用に活用する予定。

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