今週の注目5社:アスリートマネジメント / 3D縫製ロボット / ウェアラブルAI / AIリクルーター / ゲーム開発スタジオ
一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、注目の米国スタートアップを5社厳選して紹介します。バックナンバーはこちら。
1.「アスリートマネジメント」Teamworks
カテゴリ:SaaS/スポーツ
ラウンド:Series E-III (NA)
主な投資家:Delta-V Capital, General Catalyst, ScOp Venture Capital
アスリートの総合マネジメントプラットフォーム。
アスリートおよびサポートスタッフ向けにトレーニングからコミュニケーションまでオールインワンで管理できるプラットフォームを開発するスポーツテックスタートアップ。アスリートの日々の食事(栄養)や試合・キャンプ時の移動プランも一箇所でマネジメントできる。元デューク大学のアメリカンフットボール選手が創業し、アーセナルやチェルシーなどのプロチームをはじめ、6000以上のチームに導入されているという。
2006年創業、本社はノースカロライナ州ダーラム。General Catalyst等から今回調達した資金は、サービスエリアの拡大に活用する予定。
2.「3D縫製ロボット」unspun
カテゴリ:HW/ファッション
ラウンド:Series B ($32M)
主な投資家:DCVC, Decathlon Capital, E12 Venture Capital, Lowercarbon Capital, SOSV
3D縫製ロボットの開発。
「Vega」と呼ばれる次世代3D縫製ロボットを開発するファッションテックスタートアップ。数千本の糸を数分で衣服に織り上げることができ、アパレルメーカーは廃棄物をほぼ出すことなく自動化されたオンデマンド製造が可能になるという。また、衣類を糸に戻して再び織り直し、新しい製品として再利用する技術も開発中。すでにWalmartなどの大手小売店と提携しており、ファッション業界におけるサプライチェーン脱炭素化の実現に向けた貢献が期待されている。
2015年創業、本社はカリフォルニア州オークランド。DCVC等から今回調達した$32Mは、海外展開の加速に活用する予定。
3.「ウェアラブルAI」Bee AI
カテゴリ:HW/ウェアラブル
ラウンド:Seed VC ($5.5M)
主な投資家:Exor Ventures, Banana Capital, Brian Bedol, Greycroft, New Wave
ウェアラブルAIアシスタントの開発。
ユーザーの会話を読み取り学習するウェアラブルAIアシスタントを開発するスタートアップ。AIアシスタントは、ユーザーの会話を読み取ってサマリーをメモしたり、タスクリストを作成し必要に応じてリマインドする機能も持つ。日々のスケジュールを勘案して休憩を取るタイミングなども提案してくれるという。2024年秋のローンチに向けて現在開発が進められている。
2024年創業、本社はサンフランシスコ。Exor Ventures等から今回調達した$5.5Mは、引き続き開発費用に活用する予定。
4.「AIリクルーター」Tezi
カテゴリ:SaaS/HR
ラウンド:Seed VC ($9M)
主な投資家:8VC, Audacious Ventures, Afore Capital, Liquid 2 Ventures, Prime Set, South Park Commons
AIを活用した採用アシスタントプラットフォームの開発。
履歴書の内容確認や面接スケジュールの調整をはじめとする採用業務を自動化するプラットフォームを開発するHRテックスタートアップ。「MAX」と呼ばれるAIリクルーターは7億5000万人の候補者をスクリーニングし、求人内容に合致した最適な人材を数分で見つけ出してくれる。また、複数の面接官のスケジュールを考慮して面接時間を調整したり、直前でのリスケにも柔軟に対応でき、採用までの時間を大幅に削減することが可能という。
2024年創業、本社はカリフォルニア州メンローパーク。8VC等から今回調達した$9Mは、サービスの拡大に活用する予定。
5.「ゲーム開発スタジオ」2weeks
カテゴリ:Game/開発
ラウンド:Pre-Seed ($1.25M)
主な投資家:Andreessen Horowitz, Anorak Ventures, Art Min, Ben CohhCarnage Cassell, Blue Heron Ventures, Brendan Iribe, Jamie Stormbreaker, Nate Mitchell, Nirav Patel
プロトタイプのゲームをオープンウェブ上で展開するゲームスタジオ。
アプリのインストールや高性能なデバイスを必要とせず、誰もがすぐに楽しむことができるゲームを展開するスタートアップ。ユーザーからリアルタイムのフィードバックを得ながら開発を継続することで、プレイヤーのお気に入りの素晴らしいゲームが出来上がるという。Andreessen Horowitzが立ち上げた「Tech x Game」に特化したアクセラレータープログラム「Speedrun」にも参加する注目スタートアップ。
2024年創業、本社はニューヨーク。Andreessen Horowitz等から今回調達した$1.25Mは、引き続き開発費用に活用する予定。