今週の注目5社：クレジットカードデータ分析 / 生産性改善プラットフォーム / ゲーム仲間マッチングアプリ / インフラ設備検査ロボット / VR眼科検診デバイス
一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、注目の米国スタートアップを5社厳選して紹介します。バックナンバーはこちら。
1.「クレジットカードデータ分析」Spade
カテゴリ：SaaS/フィンテック
ラウンド：Series A ($10M)
主な投資家：Flourish Ventures, Andreessen Horowitz, Dash Fund, Everywhere Ventures, Gradient Ventures, Y Combinator
クレジットカードのリアルタイムデータ分析プラットフォーム。
クレジットカードの利用明細をリアルタイムで分析し、不正を検知するAPIを銀行やクレジットカード会社に提供するフィンテックスタートアップ。現状はテキストや数字が羅列された販売者に関する情報を整理し、カード発行者に販売者名、カテゴリ、緯度経度などのロケーション情報などの詳細をリアルタイムに提供してくれる。当プラットフォームを利用することで不正行為の検出が大幅に向上するという。
2021年創業、本社はニューヨーク。Flourish Ventures等から今回調達した$10Mは、チームの拡大および新製品開発に活用する予定。
2.「生産性改善プラットフォーム」Rhythms
カテゴリ：SaaS/AI
ラウンド：Seed VC ($26M)
主な投資家：Greenoaks, Madrona Venture Group, Accel, Founders’ Co-op, Vulcan
AIを活用した企業の生産性改善プラットフォーム。
AIを活用してハイパフォーマンスなチームの習慣・行動パターンを分析し、生産性を改善するオペレーションプラットフォームを開発するAIスタートアップ。毎月の業績レビューや四半期毎の振り返り、毎週の部門横断会議など、優れたパフォーマンスを発揮するチームの理由を解明してベストプラクティスとして分析し、成果を上げるための推奨事項を提供してくれる。2024年のローンチに向けて開発が進められている。
2023年創業、本社はシアトル。Madrona Venture Group等から今回調達した$26Mは、チームの拡大および製品開発に活用する予定。
3.「ゲーム仲間マッチングアプリ」GameTree
カテゴリ：App/ゲーム
ラウンド：Seed VC-II ($1.7M)
主な投資家：32bit Ventures, Coddy Johnson, Corazon Capital, Expert Dojo, Felix LaHaye, Full Stack Foundry, Goodwater Capital, Nicolas Stehle, Phil Schwarz, Sam Yagan, Victor Yushchenko
ゲーム仲間をマッチングしてくれるアプリ。
心理テストや好みに関するデータをAIを活用して分析し、ゲーマーをマッチングしてくれるアプリ。オンラインやマルチプレイヤーでプレイするゲームで、安全かつ包括的なコミュニティを見つける場所をユーザーに提供してくれる。現在60万人以上のユーザーを抱え、20万のゲームをサポートしているという。今後はソーシャルフィードやチャット機能なども提供する予定。
2016年創業、本社はロサンゼルス。Goodwater Capital等から今回調達した$1.7Mは、プラットフォームの新機能開発に活用する予定。
4.「インフラ設備検査ロボット」Gecko Robotics
カテゴリ：HW/ロボット
ラウンド：Series C-II ($100M)
主な投資家：Founders Fund, US Innovative Technology Fund
設備の安全性を検査するロボット。
工場や発電所のタンクやボイラーなどのインフラ設備の壁を登りながら安全性を検査するロボットを開発。HDカメラや超音波・レーザーなどのセンサーを使って、壁の厚さや損傷箇所の有無といった構造上の完全性を検査してくれる。設備の停止時間を大幅に削減可能な上、収集したデータを分析して大規模な事故を未然に防ぐことができるという。アメリカ海軍や空軍とも提携しており、水上艦艇のメンテナンスや大陸間弾道ミサイルの発射施設の検査などにも利用されている。
2013年創業、本社はピッツバーグ。Founders Fund等から今回調達した$100Mは、サービスの拡大に活用する予定。
5.「VR眼科検診デバイス」Neurolens
カテゴリ：HW/ヘルスケア
ラウンド：Unattributed ($45M)
主な投資家：Trinity Capital Investment
目の位置のずれを検査するVR医療機器の開発。
デジタルデバイスの使い過ぎなどによって引き起こされる目の位置のずれを検査・測定するVRデバイスおよび矯正レンズを開発するヘルスケアスタートアップ。特許取得済みのレンズは、デジタル機器の使用時や読書時、または細かい作業をする際に頭痛や首・肩の痛み、眼精疲労を訴える患者に、目の位置のずれを自然に補正し、快適な視界を提供してくれる。
2012年創業、本社はテキサス州コッペル。Trinity Capital Investment等から今回調達した$45Mは、引き続きサービスの拡大に活用する予定。
Scrum Connect Online なら、今回紹介した注目5社についてさらに詳しく知ることができます。スタートアップに精通した弊社のベンチャーキャピタリストに、スタートアップの詳細や資金調達状況、市場概況について日本語で質問できます。
Scrum Connect Onlineは、独自の情報提供に加え、プロに相談でき、スタートアップと繋がれるプラットフォームです。
