今週の注目5社:高齢者向けフィットネス / 大人向けマカロニチーズ / ウェアラブルセンサー / 親友限定SNS / 3Dプリント住宅
一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、注目の米国スタートアップを5社厳選して紹介します。バックナンバーはこちら。
1.「高齢者向けフィットネス」Bold
カテゴリ:SaaS/シニアテック
ラウンド:Series A ($17M)
主な投資家:Rethink Impact, Andreessen Horowitz, Gingerbread Capital, Khosla Ventures, Primetime Partners, Samsung NEXT
高齢者向けのオンラインフィットネスプログラム。
高齢者などのシニア層をターゲットに、パーソナライズされたエクササイズプログラムを提供するシニアテックスタートアップ。ユーザーは目標や体の現況などの簡単な質問に答えるとパーソナライズされたプログラムが提案される仕組み。椅子に座ったままでできる太極拳やヨガのクラスから、有酸素運動や筋力トレーニングまで幅広いプログラムが用意されている。転倒リスクや関節炎を防止し、高齢者の健康寿命を伸ばしてくれる。
本社はロサンゼルス。Rethink Impact等から今回調達した$17Mは、サービスの拡大に活用する予定。
2.「大人向けマカロニチーズ」GOODER FOODS
カテゴリ:Commerce/フード
ラウンド:Series A-II ($13M)
主な投資家:L Catterton, Aaron Gordon, Alumni Ventures, Christina Aguilera, Cosmic Venture Partners, DK Metcalf, David Grutman, Domantas Sabonis, Electric Feel Ventures, Endeavor, Gingerbread Capital, Ilana Muhlstein, Khris Middleton, Klay Thompson, Marcus Smart, Marissa Hermer, Matt Rutler, Mauricio Alberto Reglero Rodríguez, Ricardo Andrés Reglero Rodríguez, Sergio Garcia, Springdale Ventures, Third Craft, Undisclosed Angel Investors, Weston McKennie, Willow Growth Partners
ヘルシーな大人向けのマカロニチーズ。
ヘルシーな大人向けマカロニチーズやパスタなどの食品を開発するフードテックスタートアップ。主力製品「Goodles」は高タンパク、高繊維に加え、21種類の有機野菜の栄養素を含んでいる。また、10種類以上の味も用意されており、大人を飽きさせない工夫が凝らされている。価格は4パック入りで約19ドル〜。Annie’sの共同創業者で元CEOのDeb Churchill Lusterも創業チームに名を連ねている。
2020年創業、本社はサンタクルーズ。L Catterton等から今回調達した$13Mは、引き続き製品開発に活用する予定。
3.「ウェアラブルセンサー」Sonera
カテゴリ:HW/ニューラルテック
ラウンド:Seed VC ($11M)
主な投資家:Amplify Partners, Abstract Ventures, Josh Duyan, Material Impact, Spark Capital
非侵襲型ウェアラブルセンサーの開発。
神経データへのアクセスを可能にする非侵襲型のウェアラブルセンサーを開発するニューラルテックスタートアップ。神経活動によって生成される生体磁気を検出できる画期的なセンシング技術で、パーソナルコンピューティングやスマートアパレル、ヘルスケアなど、様々なアプリケーションでニューラルデータにアクセスできるようになるという。
2018年創業、本社はカリフォルニア州バークレー。Amplify Partners等から今回調達した$11Mは、引き続き製品開発に活用する予定。
4.「親友限定SNS」Favs
カテゴリ:App/SNS
ラウンド:Pre-Seed ($1M)
主な投資家:David Cohen, Kleiner Perkins Caufield & Byers, Ryan Holmes, Sunset Ventures
親友などの親しいコミュニティに特化したSNS。
インフルエンサーやクリエイターによるコンテンツ、ブランド広告などに溢れた現在のSNSとは異なる、親しい友人との繋がりに特化したSNSアプリ。ステルスモードのため公開情報は少ないが、来年1月のローンチに向けて開発を進めているという。TechstarsのCEOであるDavid Cohenも出資者に名を連ねている。
2023年創業、本社はロサンゼルス。KPCB等から今回調達した$1Mは、ローンチに向けた準備に活用する予定。
5.「3Dプリント住宅」Mighty Buildings
カテゴリ:HW/住宅
ラウンド:Series C ($52M)
主な投資家:Bold Capital, WAED Ventures, KB-Badgers, Khosla Ventures
3Dプリントで建築されたモジュラーハウス。
特許取得済みの独自建材(合成石)と3Dプリント技術、ロボット工学を活用したモジュラーハウスを製造する建設テックスタートアップ。3Dプリントにより、従来の建築プロセスより3倍速く、建設時の廃棄物は10分の1と環境にも優しい。リサイクルガラスを利用した建材はコンクリートと比較して30%軽量な上、5倍の強度を持つためハリケーンなどの異常気象にも耐えられるという。米国市場に加え、中東への進出も計画中。
2017年創業、本社はカリフォルニア州オークランド。Bold Capital等から今回調達した$52Mは、海外展開の加速に活用する予定。
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