今週の注目5社:断食サプリメント / アンモニア燃料 / 人感センサー / スキンケアD2C / VRフィットネス
一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、注目の米国スタートアップを5社厳選して紹介します。バックナンバーはこちら。
1.「断食サプリメント」Mimio Health
カテゴリ:Commerce/ヘルスケア
ラウンド:Unattributed VC ($2.5M)
主な投資家:Better Ventures
断食と同様の効用を得られるサプリメントの開発。
生物が持つ機能や構造を忠実に模倣することで同様の効用を得るバイオミメティックサプリメントを開発するヘルスケアテックスタートアップ。「Daily Cell Care」と呼ばれるサプリは、断食を分子レベルで再現することで、細胞に組み込まれた再生システムを目覚めさせ、食事をしながら健康寿命を延ばすことができるという。価格は1ヶ月分$100から利用できる。
2020年創業、本社はサンフランシスコ。Better Ventures等から今回調達した$2.5Mは、サービスの拡大に活用する予定。
2.「アンモニア燃料」Amogy
カテゴリ:Biotechnology/エネルギー
ラウンド:Series B ($139M)
主な投資家:AP Ventures, Aramco Ventures, DCVC, Korea Zinc, MOL PLUS, SK Innovation, Temasek, Yanmar, Zeon Ventures
アンモニアを利用したゼロエミッション燃料の開発。
アンモニアをベースとしたクリーンかつエネルギー密度の高いゼロエミッション燃料を開発するクリーンテックスタートアップ。液体のアンモニアから水素を生成し、電力を生み出すアンモニア発電技術で、現在トラクターやトラックを利用して実証実験を進めているという。船舶などの大型輸送の脱炭素化の実現に向けて期待されている。日本からは商船三井やヤンマーが出資している。
2020年創業、本社はブルックリン(ニューヨーク州)。SK Innovation等から今回調達した$139Mは、引き続き製品開発に活用する予定。
3.「人感センサー」Butlr
カテゴリ:HW/Future of Work
ラウンド:Series A-III ($5M)
主な投資家:Qualcomm Ventures
人感センサーの開発。
人の体温を検知してオフィスなどの占有率や利用時間をリアルタイムで把握できるモニタリングプラットフォームを開発するスタートアップ。「Heatic」と呼ばれる人感センサーはワイヤレスで持ち運びが可能。また、カメラによる高解像度映像とは異なり、体温を利用した低解像度データのため、プライバシーも守ることができる。すでに100社以上を顧客に持つ。
2019年にMIT Media Labからスピンオフする形で創業、本社はバーリンゲーム(カリフォルニア州)。Qualcomm Ventures等から今回調達した$5Mは、製品開発およびチームの拡大に活用する予定。
4.「スキンケアD2C」Matter of Fact
カテゴリ:Commerce/ビューティ
ラウンド:Series A ($6M)
主な投資家:Cowboy Ventures, Hayley Barna, Horizon Ventures, James Rothschild, Nicky Hilton Rothschild
スキンケアブランド。
特許出願中の技術で、水を利用せずに20%の高濃度ビタミンC(アスコルビン酸)を劣化させずに安定的に供給するスキンケア製品を販売するD2Cスタートアップ。肌のくすみ、変色、しわを劇的に改善してくれるという。価格は、1本$92〜。コスメのサブスクリプションサービス「Birchbox」を創業したHayley Barnaも出資者に名を連ねている。
2018年創業、本社はロサンゼルス。Cowboy Ventures等から今回調達した$6Mは、チームの拡大に活用する予定。
5.「VRフィットネス」Liteboxer
カテゴリ:App/フィットネス
ラウンド:Unattributed VC ($11.4M)
主な投資家:Spark Capital, Will Ventures
VRを利用したフィットネスプログラム。
VRヘッドセットを利用して、自宅から様々なパーソナルトレーニングを受けられるアプリ。ボクシングや筋力トレーニング、有酸素運動など、数千のプログラムが用意されている。成果はリアルタイムでトラッキングできるだけでなく、Litesportコミュニティ内で共有して他メンバーと競うことができる。また、プロのトレーナーがモチベーションの維持・向上もサポートしてくれる。
2016年創業、本社はハンプトン(ニューハンプシャー州)。Spark Capital等から今回調達した$11.4Mは、サービスの拡大に活用する予定。
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