今週の注目5社:AIビデオ会議プラットフォーム / 中小企業向けネオバンク / オンデマンド産婦人科 / フードデリバリーSaaS / 仮想発電所

December 7, 2022 今週の注目スタートアップ

一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、注目の米国スタートアップを5社厳選して紹介します。バックナンバーはこちら

1.「AIビデオ会議プラットフォーム」Owl Labs

[HW/ビデオ会議] Owl Labs
Series C ($25M) HP Tech Ventures, Matrix Partners, Playground Global, Sourcenext, and Spark Capital

AIを搭載したビデオ会議ソリューション。

ハイブリッドワーク向けにAIを活用した360度ビデオ会議ソリューションを開発するスタートアップ。主な製品は、話者に自動的にフォーカスするAIを搭載し、360度カメラ・マイク・スピーカーが一体となった「Meeting Owl」シリーズ。また、ホワイトボード専用カメラの「Whiteboard Owl」なども販売している。すでにリモートワークを推奨する13万社以上の顧客を持つ。

2014年創業、本社はボストン。HP Tech Ventures等から今回調達した$25Mは、製品開発および海外展開の加速に活用する予定。

2.「中小企業向けネオバンク」Novo

[Service/フィンテック] Novo
Series B-II ($35M) GGV Capital

中小企業向けのネオバンクプラットフォーム。

中小企業の経営者やフリーランサー向けに無料の法人当座預金口座を提供するフィンテックスタートアップ。数分で申込ができ、送金などの手数料も無料。また、StripeやQuickbooksなどとも連携可能。すでに175,000社を超える中小企業を顧客に持つ。2022年の売上高は$20M(2021年は$8M)を見込み、今回の資金調達によるバリュエーションは$720M。

2016年創業、本社はマイアミ。GGV Capital等から今回調達した$35Mは、サービスの拡大に活用する予定。

3.「オンデマンド産婦人科」Almond

[Service/フェムテック] Almond
Seed VC ($7M) True Ventures

オンデマンドの産婦人科ケアサービス。

妊娠計画、避妊カウンセリング、感染症、生理管理、一般的な健康に関する産婦人科サービスなどを提供するフェムテックスタートアップ。患者は年間$250のメンバーシップフィーを支払うと、オンラインおよび必要に応じて診療所でパーソナライズされた診察が受けられる仕組み。診察後もいつでもケアチームとメッセージのやりとりが可能。Y Combinatorが主催する2022年夏のコホートに参加した注目スタートアップ。

2021年創業、本社はロサンゼルス。True Ventures等から今回調達した$7Mは、チームおよび診療所の拡大に活用する予定。

4.「フードデリバリーSaaS」Prado

[SaaS/フード] Prado
Seed VC ($5.75M) Alumni Ventures, Bonfire Ventures, Bridge Investment Group, January Ventures, Slauson & Company, and Supply Change Capital

フードデリバリーのオペレーション効率化プラットフォーム。

ローカルの飲食店や食料品店が簡単にDX化できるフードデリバリープラットフォームの開発。ロイヤルティプログラムやプロモーションなど、顧客のビジネスに応じてカスタマイズ可能。また、マーケティング・販売、フルフィルメント、顧客分析など、オペレーション改善のための機能が充実している。店舗内およびオンライン販売の双方に対応しており、在庫や顧客情報なども一元管理可能。価格は、月額$49〜。

2020年創業、本社はオースティン(テキサス州)。Bonfire Ventures等から今回調達した$5.75Mは、チームの拡大に活用する予定。

5.「仮想発電所」Swell Energy

[Service/エネルギー] Swell Energy
Series B ($120M) Ares Management, Greenbacker Capital, Ontario Power Generation, and SoftBank Group

住宅や企業向けの仮想発電所(Virtual Power Plant)プラットフォーム。

エネルギーの使用をモニタリング・最適化するためのエネルギー管理およびスマートグリッドソリューションを提供するクリーンテックスタートアップ。当社の仮想発電所システムを利用することで、企業や住宅に分散する26,000のエネルギー貯蔵システムにより、停電時には太陽光発電と貯蔵されたエネルギーが作動することで、電力が途切れることなく供給されるという。

2014年創業、本社はロサンゼルス。SoftBank Group等から今回調達した$120Mは、サービスの拡大に活用する予定。

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