今週の注目5社:パーソナルカーボンオフセット / 電動自転車 / ホテルマーケットプレイス / コレクターズアイテムNFT / 返品行動分析SaaS

November 16, 2022 今週の注目スタートアップ

一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、注目の米国スタートアップを5社厳選して紹介します。バックナンバーはこちら

1.「パーソナルカーボンオフセット」Joro

[App/サスティナビリティ] Joro
Series A ($10M) Amasia, Arrive, Incite Ventures, Mike Einziger, Norrsken VC, and Sequoia Capital

個人向けのカーボンオフセットアプリ。

ユーザーが日々の生活の中で購入した商品の炭素排出量を追跡し、削減または相殺することができるアプリ。クレジットカードやデビットカードをアプリと連携することで、公共料金やガソリン、フライトなどの支出履歴を元に購入した商品の炭素排出量を算出してくれる。行動変容による排出量の削減だけでなく、森林保護や再生農業技術など複数のカーボンオフセットプロジェクトへ投資することで炭素排出量を相殺することが可能。

2018年創業、本社はオークランド(カリフォルニア州)。Sequoia Capital等から今回調達した$10Mは、チームの拡大に活用する予定。

2.「電動自転車」Aventon

[HW/モビリティ] Aventon
Unattributed VC-II (NA) Sequoia Capital China

電動アシスト自転車の開発。

備え付けのカラーディスプレイやアプリを通じて走行時の設定をコントロールしたり、走行記録の確認や目標設定などもできる。また、ユーザーがSNSコミュニティで交流する機能も提供。 主な価格帯は1699〜2000ドル程度。通勤などの街中での利用からオフロードでの利用まで様々なラインナップが用意されている。2011年の発売以来、20万台以上を販売しているという。

2012年創業、本社はロサンゼルス。Sequoia Capital China等から今回調達した資金は、サービスの拡大に活用する予定。

3.「ホテルマーケットプレイス」Hoken

[Marketplace/ホテル] Hoken
Seed VC ($9M) B&Y Venture Partners, Streamlined Ventures, and Undisclosed Angel Investors

イベントに特化したホテルマーケットプレイス。

オースティンのSXSWやタイムズスクエアのカウントダウンなど、人気のイベントが開催される際に、近隣の厳選されたホテルを予約できるマーケットプレイス。価格は需要によって変動するため、急な予定の変更でイベントに参加できない場合は、予約のキャンセルに加え、転売して稼ぐことが可能。ExpediaやeBay、Goldman Sachsなどで経験を積んだメンバーが創業。

2022年創業、本社はニューヨーク。Streamlined Ventures等から今回調達した$9Mは、サービスエリアの拡大に活用する予定。

4.「コレクターズアイテムNFT」Courtyard

[Service/Web3] Courtyard
Seed VC ($7M) Cherry Ventures, New Enterprise Associates, OpenSea, The Brink’s Company, Undisclosed Angel Investors, Vaynerfund, and Y Combinator

実物のあるコレクターズアイテムのデジタル証明書。

トレーディングカードやスニーカー、時計などの物理的なコレクターズアイテムのデジタル証明書となる「Connected Collectible」をNFTとして提供することで、取引の流動性を高めるWeb3スタートアップ。Brink’sと提携しており、実物は認証および保険がかけられ、同社が運営する保管庫に厳重に保管されるため、取引時に物理的にアイテムを移動する必要がない。Y Combinatorも出資する注目スタートアップ。

本社はサンフランシスコ。New Enterprise Associates等から今回調達した$7Mは、製品開発に活用する予定。

5.「返品行動分析SaaS」Returnalyze

[SaaS/リテールテック] Returnalyze
Unattributed VC ($5.4M) Flybridge Capital Partners, and Osage Venture Partners

ユーザーからの返品を管理・分析してくれるプラットフォーム。

好みの違いによる返品などの許容可能な返品、配送の遅延や損傷、サイズの不一致などの回避可能な返品など、ユーザーの返品理由を分析してくれるリテールテックスタートアップ。分析結果に応じて、悪質なユーザーの排除やサプライヤーの改善など、具体的な対応策を提示してくれる。当プラットフォームを利用することで返品率が15%改善するという。

2018年創業、本社はボストン。Flybridge Capital Partners等から今回調達した$5.4Mは、製品開発に活用する予定。

Scrum Connect Online なら、今回紹介した注目5社についてさらに詳しく知ることができます。スタートアップに精通した弊社のベンチャーキャピタリストに、スタートアップの詳細や資金調達状況、市場概況について日本語で質問できます。Scrum Connect Onlineは、独自の情報提供に加え、プロに相談でき、スタートアップと繋がれるプラットフォームです。

ブログの更新情報をメールでお届けしています。

米国の注目スタートアップ情報 テックトレンド スクラムベンチャーズの投資先インタビュー
などをブログで発信しています。合わせてメールでもお届けしていますので、お気軽にご登録ください。

ニュースレター登録

でも情報発信しています。