今週の注目5社:チケット販売アプリ / サスティナブル衛星 / バーチャル海外口座 / バーチャルプライマリケア / 不動産賃貸管理SaaS

September 14, 2022 今週の注目スタートアップ

一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、注目の米国スタートアップを5社厳選して紹介します。バックナンバーはこちら

1.「チケット販売アプリ」SeatGeek

[Marketplace/チケット] SeatGeek
Series E ($238M) Accel, Arctos Sports Partners, Ryan Smith, and Wellington Management

ライブイベントのチケットが簡単に購入できるアプリ。

NFLやMLBなどのスポーツ、音楽コンサート、ミュージカルなどライブイベントのチケットを手頃な価格で購入できるアプリ。デジタルチケットのため、ユーザーは会場の入り口でかざすだけで入場できる。興行元や転売業者に加え、ユーザーも手元にあるチケットをアップロードするだけで販売することもできる。今回の資金調達によるバリュエーションは$1Bを超え、ユニコーン企業の仲間入り。

2009年創業、本社はニューヨーク。Accel等から今回調達した$238Mは、サービスの拡大に活用する予定。

2.「サスティナブル衛星」Outpost

[HW/宇宙] Outpost
Seed VC ($7.1M) Air Street Capital, Draper Associates, KittyHawk Ventures, Moonshots Capital, Shasta Ventures, Starburst Ventures, and Starlight VC

再利用可能なサスティナブル衛星の開発。

従来の使い捨ての衛星ではなく、再利用可能な衛星を開発中のスペーステックスタートアップ。自律型のパラグライダーを利用して地上の任意の場所に正確かつ安全に着陸することで衛星を再利用できるという。価格も安価なため、顧客は様々な積荷を宇宙に送り回収することで、宇宙でどのように機能したかを確認することが可能。Outpostの最初の衛星は2023年に打ち上げられる予定。

2021年創業、本社はロサンゼルス。Moonshots Capital等から今回調達した$7.1Mは、開発費用およびチームの拡大に活用する予定。

3.「バーチャル海外口座」Grey

[App/フィンテック] Grey
Seed VC ($2M) Alan Rutledge, Heirloom Investing, Karthik Ramakrishnan, Samvit Ramadurgam, Soma Capital, True Culture Fund, and Y Combinator

アフリカ人向けにバーチャル海外口座を提供するアプリ。

アフリカのフリーランスやリモートワーカーにバーチャルの海外銀行口座を提供するフィンテックスタートアップ。ユーザーは無料で口座を開設でき、海外の取引先からの収入を外貨で受け取ったり、海外送金および通貨の両替などをアプリ内で行うことができる。ユーザーはすでに10万人を超えるという。Y Combinator主催の2022年冬にバッチにも参加した注目スタートアップ。

2020年創業。Y Combinator等から今回調達した$2Mは、サービスの拡大に活用する予定。

4.「バーチャルプライマリケア」98point6

[App/ヘルスケア] 98point6
Convertible Note ($20M) Activant Capital, and L Catterton

プライマリケアの遠隔診療アプリ。

テキスト(チャット)ベースが特徴で、ユーザーの都合の良い時にどこからでも診察が受けられるオンデマンドプライマリケアアプリ。24時間ドクターが待機しており、AIアシスタントと症状に関して簡単にやり取りをした後、必要に応じて写真などを活用しながらチャットで症状を伝えると、医師が即座に診察しアプリ上で診断内容や処方箋に関する情報を提示してくれる仕組み。

2015年創業、本社はシアトル。Activant Capital等から今回調達した$20Mは、サービスの拡大に活用する予定。

5.「不動産賃貸管理SaaS」RentSpree

[SaaS/不動産] RentSpree
Series B ($17.3M) 645 Ventures, California Association of Realtors, ECG Research, Gaingels, Green Visor Capital, KEC Ventures, Rally Ventures, Venture MLS, and Vesta Ventures

不動産の賃貸プロセス管理プラットフォーム。

賃貸履歴や信用調査などの入居時に必要となる各種審査、オンラインによる申請書や電子署名、適正家賃の価格設定・支払など、不動産の賃貸借プロセスを効率化および自動化するオールインワンプラットフォーム。すでに250を超えるエージェントなどとパートナーシップを結び、100万人以上のユーザーにサービスを提供しているという。

2020年創業、本社はロサンゼルス。Green Visor Capital等から今回調達した$17.3Mは、引き続き製品開発に活用する予定。

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