今週の注目5社：スポーツベッティングアプリ / SNSアニメスタジオ / 代替豚ロース肉 / オンデマンド動物病院 / 店頭在庫管理SaaS
一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、注目の米国スタートアップを5社厳選して紹介します。
1.「スポーツベッティングアプリ」Betr
[App/スポーツ] Betr
Series A-II ($20M) 1/ST, 305 Ventures, 8VC, Aliya Capital Partners, Anti Fund, Braxton Berrios, David Grutman, DeSean Jackson, Deirdre Bigley, Dez Bryant, Elizabeth Street Ventures, Elysium Venture Capital, Ezekiel Elliott, FJ Labs, FinSight Ventures, Fuel Venture Capital, Gaingels, Gary Barber, Magic City Casino, Mark Wan, Moving Capital, Palm Tree Crew Holdings, Richard Sherman, Riverside Ventures, Roger Ehrenberg, Russell Galbut, SimpleBet, TampaBay Ventures, Travis Scott, Trog Hawley Capital
少額から賭けられるスポーツベッティングアプリ。
試合結果ではなく、ワンプレー毎に賭け事を楽しむことができるマイクロベッティングアプリ。例えば、MLBの試合で次の一球はボールかストライクか、次の打席はヒット・二塁打・三塁打・ホームラン・四球・アウトのどれかなど、試合を見ながらリアルタイムで賭けることが可能。格闘家でYouTuberとしても有名なJake Paulが創業したことでも注目されている。
2022年創業、本社はマイアミ。8VC等から今回調達した$20Mは、サービスの拡大に活用する予定。
2.「SNSアニメスタジオ」Invisible Universe
[Contents/アニメーション] Invisible Universe
Series A ($12M) 75 & Sunny, Charles and Lynn Schusterman Family Foundation, Cosmic Venture Partners, Dapper Labs, Franklin Templeton, Gaingels, Initialized Capital, Seven Seven Six, and Wheelhouse 360
インターネットベースのアニメーションスタジオ。
セレブなどの有名人と提携し、TikTok・Instagram・Twitter・YouTubeなどのソーシャルメディア上でオリジナルのアニメキャラクター（IP）を開発、デビューさせるインターネットファーストのアニメーションスタジオ。Serena Williamsの娘の人形を元にした「Qai Qai」などのデジタルキャラクターを展開しており、850万人以上のファンを持つ。「インターネットのピクサー」を標榜している。
2022年創業、本社はニューヨーク。Seven Seven Six等から今回調達した$12Mは、引き続き開発費用に活用する予定。
3.「代替豚ロース肉」Novel Farms
[Biotechnology/代替肉] Novel Farms
Convertible Note ($1.4M) Big Idea Ventures, CULT Food Science, Good Startup, Social Starts, Sustainable Food Ventures
人工の豚ロース肉の開発。
従来の動物の切り身と同様の繊維質な食感と口当たりを備えた人工豚ロース肉（培養肉）を開発するフードテックスタートアップ。独自の微生物発酵技術を利用してイベリコ豚の細胞を培養し、低コストでカスタマイズ可能なホールカットの培養肉の製造を目指している。炭素排出量および養豚に要する土地利用を大幅に削減できるという。
2020年創業、本社はバークレー。Big Idea Ventures等から今回調達した$1.4Mは、引き続き開発費用に活用する予定。
4.「オンデマンド動物病院」Modern Animal
[Service/ペット] Modern Animal
Series C ($75M) Addition, D1 Capital Partners, Founders Fund, True Ventures, and Upfront Ventures
会員制のオンデマンド動物病院。
年額129ドルの会員費を払うと、24時間利用できるバーチャルケア（獣医とのチャットやビデオ通話）に加え、オンラインでの診療予約などの様々なサービスをアプリを通じて受けられる。処方薬の配送や定期検査も無料で受診できる。すでに2万人以上の会員を抱えている。ペット版「One Medical」とも言われており、ネクストユニコーンの1社としても注目されているスタートアップ。
2019年創業、本社はロサンゼルス。Founders Fund等から今回調達した$75Mは、サービスエリアの拡大に活用する予定。
5.「店頭在庫管理SaaS」Volt Systems
[SaaS/リテール] Volt Systems
NA by Walmart
ベンダー向けの店頭在庫管理プラットホーム。
ベンダーや小売店舗向けに店頭での販売状況や在庫数量、商品の配送状況などをリアルタイムに可視化できるプラットフォームを開発。また、販売状況を元に需要予測を行い品揃えおよび在庫を最適化する分析結果も提供してくれる。Walmartは店舗出荷型のECサービスが好調で、今回の買収を通じてオムニチャネル機能の強化をさらに進める予定という。
2010年創業、本社はセントルイス（ミズーリ州）。今回Walmartに買収された。買収額などの詳細は非公表。
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