今週の注目5社:3Dプリンター住宅 / 大麻入り高級チョコ / 家庭料理マーケットプレイス / プロフェッショナルネットワーク / 超音波画像診断

August 31, 2020 今週の注目スタートアップ

一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、面白い米国のスタートアップを5つピックアップして紹介します。

1.「3Dプリンター住宅」ICON 3D

[HW/ホーム] ICON 3D
Series A ($35M) Vulcan Capital, Wavemaker Partners, Citi Ventures, Moderne Ventures, Next Coast Ventures, Trust Ventures, Crosstimbers Capital Group, CAZ Investments, Ironspring Venture, and Bjarke Ingels Group

3Dプリンターで建設された住宅。

セメントベースの材料と、タブレットで操作可能なロボットプリンターで建設された住宅。広さは600-800平方フィートの平屋。ユーザーは、ほんの数日で新しい家を注文、設計、建設、購入することができるという。現在、メキシコの貧困地域やアメリカのホームレス、基地のキャンプなどで導入されており、2021年にテキサスでの販売を目指している。

2017年創業、本社はオースティン(テキサス州)。Moderne Ventures等から今回調達した$35Mは、チームの拡大に活用する予定。

2.「大麻入り高級チョコ」Coda Signature

[Commerce/フード] Coda Signature
Unattributed VC ($3.33M) Madrona Venture Group, and NFX

大麻成分を含有した高級チョコレート。

特別な製法で抽出された大麻オイルを練りこんだ高級食品を開発。様々なフレーバーのトリュフやチョコレートバー、グミに加え、濃縮液も販売している。これまでにも数多くの賞を受賞し、今年度のアカデミー賞では参加者へのギフトとして試食会への招待券が送付された。COVID-19による不安やストレス解消の手段としてニーズが増加し、売れ行きは好調という。

2015年創業、本社はデンバー(コロラド州)。Madrona Venture Group等から今回調達した$3.33Mは、引き続きサービスの拡大に活用する予定。

3.「家庭料理マーケットプレイス」Shef

[Marketplace/フード] Shef
Series A ($8.8M) Y Combinator, Max Mullen, Craft Ventures, Brandon Leonardo, and Stacy Brown-Philpot

家庭料理をデリバリーできるマーケットプレイス。

食品安全に関するトレーニングを受けた近隣のシェフが家庭料理をデリバリーしてくれるプラットフォーム。ユーザーは、お気に入りのシェフや料理を選択して注文するだけで自宅まで届けてくれる。価格も$7〜と安価な設定で、すでに20万食以上の料理を提供。現在、コロナ禍で営業を停止中のシェフなど4000人以上が申請中という。TaskRabbitのCEOであるStacy Brown-Philpotや、Instacartの共同創業者Max MullenやBrandon Leonardoなども出資している。

2019年創業、本社はサンフランシスコ。Y Combinator等から今回調達した$8.8Mは、シェフのネットワーク拡大に活用する予定。

4.「プロフェッショナルネットワーク」LunchClub

[Service/ソーシャル] LunchClub
Unattributed-II ($27.2M) Lightspeed Venture Partners

プロフェッショナル向けのネットワークサービス。

ユーザーは最初に経歴や興味に加え、「資金調達」や「共同創業者を探す」などの目的を自身で登録。週ごとに新しいネットワークを希望する旨をLunchClubに伝えると、AIがマッチングし1on1のビデオ会議をセッティングしてくれる。起業家や投資家、エンジニア、ソーシャルメディアのディレクター、脚本家など様々なプロフェッショナルが登録するコミュニティ。

2017年創業、本社はマウンテンビュー(カリフォルニア州)。Lightspeed Venture Partners等から今回調達した$27.2Mは、引き続きネットワークの拡大に活用する予定。

5.「超音波画像診断」eXo Imaging

[HW/ヘルスケア] eXo Imaging
Series B-III ($14.14M) Intel Capital, and Action Potential Venture Capital

超音波を活用した画像診断技術。

特許取得済みの高性能超音波を利用した医療用の画像診断デバイス。高画質かつ、小型(手の平サイズ)で持ち運びができるため、集中治療室や救急医療の現場でも利用されている。従来の製品よりも低価格で利用ができる。また、AIを利用したソフトウェアが診断技術をさらに向上させるという。既存のワークフローにも統合可能。

2015年創業、本社はレッドウッドシティ(カリフォルニア州)。Intel Capital等から今回調達した$14.14Mは、サービスの拡大に活用する予定。

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