今週の注目5社:培養肉 / フルフィルメントオートメーション / 法人向け決済SaaS / 共同受信トレイ / ホテルオペレーション

February 3, 2020 by Scrum Funding News
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今週も一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、面白い米国のスタートアップを5つピックアップして紹介します。

1.「培養肉」Memphis Meats

[Biotechnology/代替食品] Memphis Meats
Series B ($161M) Bill Gates, Cargill Ventures, CPT Capital, Fifty Years Fund, Finistere Ventures, Future Ventures, Kimbal Musk, Norwest Venture Partners, Richard Branson, SoftBank Group, Temasek, Threshold Ventures and Tyson Ventures

動物の細胞を培養した人工肉。

動物から自己複製する機能を持つ特定の細胞を採取し、必要な栄養素を与え培養することで食肉を製造するスタートアップ。細胞から肉になるまでの全体のプロセスは4〜6週間とのこと。2016年に世界初のセルベースの牛肉ミートボール、2017年に世界初のセルベースの鶏肉と鴨肉を開発。製品の発売日は未定だが、穀物メジャーの一つであるCargillやRichard Branson、Kimbal Muskなども出資しており注目の高さが伺える。

2015年創業、本社はバークレー。SoftBank Group等から今回調達した$161Mは、生産設備など引き続き開発費用に活用する予定。

2.「フルフィルメントオートメーション」Berkshire Grey

[HW/ロボット] Berkshire Grey
Series B ($263M) Canaan Partners, Khosla Ventures, New Enterprise Associates and SoftBank Group

オムニチャネル向けのフルフィルメントオートメーションシステム。

AIとロボット工学を組み合わせ、小売・EC・物流のフルフィルメントを自動化するソリューション。数十万ものアイテムを認識可能なAIが搭載された産業用ロボットアームや、倉庫内で自動走行するモバイルロボットを組み合わせることで、ピッキング・パッキング・ソーティング作業を自動化。本システムを導入することで、人件費を70〜80%削減でき、生産性も25〜35%向上するという。

iRobot社の元CTOが2013年に創業、本社はレキシントン(マサチューセッツ州)。SoftBank Group等から今回調達した$263Mは、チームの拡大および海外展開に活用する予定。

3.「法人向け決済SaaS」Flutterwave

[SaaS/決済] Flutterwave
Series B ($35M) CRE Venture Capital, eVentures Africa Fund, FIS, Green Visor Capital, Greycroft and Visa Ventures

法人向けの決済プラットフォーム。

アフリカに拠点を置く企業とアフリカ大陸内外の企業との支払いや海外送金といった決済を円滑に進めるためのAPIを提供。Flutterwaveは決済額の2.9〜3.8%を手数料として徴収する仕組み。UberやBooking.comに加え、アフリカのAmazonとも言われるJumiaなどを顧客に持つ。Alibaba、Visa、WorldPayなどと提携済みで、2019年には1億700万件、$5.4B相当の取引実績を持つ。

2016年創業、本社はサンフランシスコ。Greycroft等から今回調達した$35Mは、引き続き開発およびサービスの拡大に活用する予定。

4.「共同受信トレイ」Front

[SaaS/コミュニケーション] Front
Series C ($59M) Anthos Capital, Eric Yuan, Frederic Kerrest, Initialized Capital, Jared Smith, Jay Simons, Mike Cannon-Brookes, Ryan Smith and Sequoia Capital

メールやSNSなどの問い合わせを共有インボックスで統合管理するサービス。

メールやSNS、チャットなど、様々なチャネルに届いた問い合わせを、チーム内で1つの共有インボックスに統合し、チームで協力して回答することができるプラットフォーム。担当者への自動割り当てなどもできるという。現在、ShopifyやStripeなど大手テック企業を顧客に持ち、顧客数は2500社から5500社に増加。売上高は過去2年で4倍に増加し、数千万ドルに達する。バリュエーションは$800Mとも言われている。

2013年創業、本社はサンフランシスコ。Eric Yuan等のエンジェル投資家から今回調達した$59Mは、チームの拡大に活用する予定。

5.「ホテルオペレーション」Life House Hotels

[Service/ホテル] Life House Hotels
Series B ($30M) Comcast Ventures, David Hamamoto, Global Founders Capital, Jim Ketai, JLL Spark, Sound Ventures, Thayer Ventures, Tiger Global Management and Trinity Ventures

ホテルオペレーションソフトとブティックホテルの運営。

独自のアルゴリズムに基づいて自動化された価格設定システムや、財務・会計レポートを自動で作成してくれるホテルマネジメントシステム。ホテルオーナーはリブランディングやリノベーションなしに収益を30〜40%改善できるという。また、手頃な価格で宿泊可能な4つ星ホテルも手掛けている。年間の売上高は前年対比3倍で成長しており、2021年には黒字化する予定。

2017年創業、本社はニューヨーク。トラベルテックへの投資に特化したThayer Ventures等から今回調達した$30Mは、チームの拡大および開発に活用する予定。

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