今週の注目5社:レシートアプリ / シニアサポート / 血糖コントロールアプリ / セールスブートキャンプ / 自動運転システム

October 14, 2019 今週の注目スタートアップ

今週も一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、面白いシリコンバレーのスタートアップを5つピックアップして紹介します。

1.「レシートアプリ」Fetch Rewards

[App/ショッピング] Fetch Rewards
Series D ($25M) Greycroft and Loeb.NYC

レシートをスキャンするだけでポイントがもらえるアプリ。

TargetやWalgreensなどで購入した食料品や日用品のレシートの写真を撮って、アプリにアップロードするだけでポイントがもらえるアプリ。ポイントは、AmazonやMacy’s、レストランなどで使える金券に換金できる。これまでに1.3億枚近いレシートがスキャンされているという。ブランド側にはユーザーの販売データが還元される仕組みで、昨年だけで100以上の新ブランドが本プラットフォームに参加。2018年の売上高は$9Mで急成長している。

2013年創業、本社はマディソン(ウィスコンシン州)。Greycroft等から今回調達した$25Mは、引き続きスタッフの増員に活用する予定。

2.「シニアサポート」Mon Ami

[Service/シニア] Mon Ami
Seed VC ($3.4M) Bruce Dunlevie, Cowboy Ventures, Felicis Ventures, Freestyle Capital and Maverick Ventures

高齢者と大学生のマッチングサービス。

高齢者の社会的孤立を軽減するために、1人暮らしの高齢者と大学生をペアリングしてくれるサービス。訪問時は介護などの生活補助ではなく、会話やゲームを一緒にしたり、スマートフォンの使い方を教えるなど、高齢者と共に時間を過ごす。大学生は厳しいスクリーニングを通過したメンバーのみ。費用は1時間あたり$25で1時間から予約可能。現在ベイエリアを中心にサービスを展開中。

2018年創業、本社はパロアルト(カリフォルニア州)。Cowboy Ventures等から今回調達した$3.4Mは、サービスエリアの拡大に活用する予定。

3.「血糖コントロールアプリ」DayTwo

[Biotechnology/ヘルスケア] DayTwo
Series B-II ($5M) Cathay Innovation, Longliv Ventures and Samsung NEXT

パーソナライズされた血糖コントロールアプリ。

検便キットによる腸内マイクロバイオーム分析、血液検査、アンケートなどからユーザー独自の栄養プロファイルを作成してくれる。パーソナライズされた栄養プロファイルはアプリで確認でき、血糖コントロールのために適した食事・食品を日々選択することで糖尿病などの慢性疾患を緩和できる新たな食事療法。既に数万人のユーザーを抱えているという。

2015年創業、本社はウォールナットクリーク(カリフォルニア州)。Samsung NEXT等から今回調達した$5Mは、引き続き開発費用に活用する予定。

4.「セールスブートキャンプ」Flockjay

[Service/コーチング] Flockjay
Seed VC ($3M) Coatue Management, Dreamers Fund, F7, Index Ventures, John Thompson, Liat Bycel, Lightspeed Venture Partners, Paul Buchheit, Serena Ventures, SV Angel, Tom Willerer and Y Combinator

テック企業の営業職に特化したブートキャンプ。

急成長するテック企業の営業職への就職を目指す12週間のセールスマン養成講座。カリキュラムは8週間のオンライン講座と、プロジェクトや面接準備などの4週間のオフライン講座を組み合わせたブートキャンプ。最初は無料で受講でき、就職後に初年度の年収10%(最大$9,000)を支払う仕組み。Y Combinatorの2019年冬のバッチ参加。Serena WiliamsやWill Smith, Microsoft会長のJohn Thompsonなどが投資。

2018年創業、本社はサンフランシスコ。Y Combinator等から今回調達した$3Mは、引き続きサービスの拡大に活用する予定。

5.「自動運転システム」DeepScale

[SaaS/自動運転] DeepScale
NA by Tesla

認識技術に特化した自動運転システムの開発。

ディープニューラルネットワークを用いた自動運転技術の開発。カメラの画像データやLiDARなどの車載デバイスから収集した情報を集約して、道路や周辺状況をリアルタイムに認識できる技術に特化したシステム。小型のプロセッサでより正確な認識が可能という。DeepScaleのチームは「2020年の自動運転ロボタクシーの実現」に向けTeslaのオートパイロットチームに加わるという。

2015年創業、本社はマウンテンビュー(カリフォルニア州)。今回Teslaに買収された。買収額は非公表。

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