今週の注目5社:クラウド実験室 / AIコールセンター改善 / 投資アルゴリズムクラウドソース / 動画SNS / 遠隔コーチング

November 24, 2016 by Scrum Funding News
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今週も一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、面白いシリコンバレーのスタートアップを5つピックアップして紹介します。

1.「クラウド実験室」Transcriptic

2016-11-2401

[Service/実験] Transcriptic
Series A – II ($13.4M) AME CloudVentures, DataCollective, Digital Science and WuXi PharmaTech

バイオテクノジーの実験の依頼、実施、結果の確認をすべてクラウドで行えるサービス。

バイオに関する研究は、時間がかかる、お金もかかる、その上失敗も多いという問題がある。実験のアウトソーシングも進んでいるが、費用が高い、実験結果を得るのに時間がかかるという問題もあった。Transcripticでは、研究者はウェブブラウザ経由で実験を依頼することができ、Transcripticが自社の実験室で実験を行い、結果はメールで送られる。すべてが自動化され、研究活動が効率的かつ迅速に行える。

2012年にMenlo Parkで創業。個人、企業、大手製薬会社などによって使われているという。

2.「AIコールセンター改善」Cogito

2016-11-2402

[Enterprise/AI] Cogito
Series B ($15M) OpenView Venture Partners, Romulus Capital and Salesforce Ventures

AIを活用したコールセンターの会話クオリティ向上システム。

声の大きさ、会話が途切れた時間、会話のスピードなどの情報を、行動科学とAIを活用することでリアルタムに過去の成功事例で比較を行い、コールセンタースタッフにフィードバックを行う。これまでのシステムとの違いは、その場でアドバイスが可能という点。その結果、顧客満足度が20%高まるというデータも出てきているという。

MIT Media Labからのスピンオフ。ヘルスケア、保険、金融機関などのFortune 500企業に採用されている。現在40名の従業員数を、今後1年で倍増する計画だという。

3.「投資アルゴリズムクラウドソース」Quantopian

2016-11-2403

[Saas/ファイナンス] Quantopian
Series C ($25M) Andreessen Horowitz, Bessemer Venture Partners, Khosla Ventures, Point72 Ventures and Spark Capital

クラウドソース型アルゴリズム投資プラットフォーム。

誰でも自作の投資アルゴリズムを投稿することが可能で、既存のアルゴリズムとスタイル、リスク、割当量、外的要因への影響などいくつかのポイントで相関性が低く、かつ稼ぐことができると判断されたアルゴリズムが採用される。自分のアルゴリズムが採用されると、投資額の純増分の10%がコミッションとして受け取れる仕組み。

現在、10万人を超える学生、大学教授などが参加しているという。投資資金の再投資は年に500回程度行われる。

4.「動画SNS」Joya Communications

2016-11-2404

[App/ソーシャル] Joya Communications
Series B ($20M) Benchmark

短い動画とテキストを送りあうコミュニケーションアプリ。

シンプルな動画メッセージアプリ。今年の夏くらいから米国のApp Storeでトップ5にランキングしている。動画メッセージの分野を切り開いたSnapChatが、DiscoverやStoriesなど、どんどんパブリックな方向にシフトしていることから、改めて新しいプライベートな動画メッセージアプリが求められていると考えられている。Sequoia Capitalは、同様のアプリ Tribeに投資をしている。

今回のラウンドは、Twitter、Snapchat、Nextdoorなどソーシャルメディア大手の主要な投資家であり、取締役も務めるBenchmarkが投資を行っている。時価総額は$100Mと言われている。

5.「遠隔コーチング」BetterUp

2016-11-2405

[Service/教育] BetterUp
Series A ($12.9M) Crosslink Capital, Draper Fisher Jurvetson, Freestyle Capital, Social Capital, SV Angel and Vista Ventures

キャリアコーチングアプリ。

これまでは対面が基本であったコーチングが、スマホ経由でビデオもしくはテキストベースで受けられるアプリ。従来はシニアマネジメント向けであったキャリアコーチングを全従業員向けに提供する企業が増えている。ユーザは平均して週に35分アプリを活用している。

登録コーチは国際コーチング連盟所属のコーチのみ。FacebookやSquareなどが活用しているという。

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