今週の注目5社:小型ロケットエンジン / Blockchain for サプライチェーン / スマホ授業 / Chatbot / 病院モバイル決済

May 16, 2016 by Scrum Funding News
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今週も一週間の資金調達のニュースから、面白いシリコンバレーのスタートアップを5つピックアップして紹介します。

1.「小型ロケットエンジン」Accion Systems

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[HW/衛星] Accion Systems
Series A ($6M) Shasta Ventures

「小型の衛星向けイオンエンジン」を開発するスタートアップ。

1950年代から、NASAによって研究開発がされてきたイオンエンジンだが、これまでのものは比較的サイズが大きく、現在急成長中の小型衛星に活用することは難しかった。Accionは、MITの長年の研究成果をベースとしており、1セント硬貨ほどのサイズながら、非常に高速な加速が可能な性能を持っている。

現在、最初の注文を受け始めたところで、2017年から初期ロットを出荷予定。衛星データのSpireなどにも投資をしているShasta Venturesから投資を受けている。国防総省からも支援を受けている。

2.「Blockchain for サプライチェーン」Fluent

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[Enterprise/金融] Fluent
Seed VC – II ($1.65M) CrossCut Ventures, Digital Currency Group, Draper Associates, ff Venture Capital

グローバルな「サプライチェーンにおいてBlockchainを活用するプラットフォーム」を提供している。

現在注目を集めているBlockchainにおいて、企業間取引が多く行われるサプライチェーンは実績が出つつあるカテゴリーの一つ。製造プロセスにおける分散化台帳、タイムスタンプなどは、偽物や品質の悪い製品が市場に出回ることを抑止する効果があると考えられている。

Kansasにある、Commerce Bancsharesが、B2B決済のプラットフォームとして活用する予定。大手メディアであるThomson Reutersや、Blockchain分野で投資実績の多いDCGff Ventureなどが投資をしている。

 

3.「スマホ授業」Nearpod

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[Service/教育] Nearpod
Series A – II ($9.2M) Knight Foundation, Marc Benioff, Reach Capital, Rothenberg Ventures, StartX, Storm Ventures

高校生向け「スマホを活用したデジタル授業」のマーケットプレイス。

一般的なデジタル教育サービスは、自宅で学生が自分で取り組むことを想定したものが多いが、Nearpodは「授業中での利用」を想定している。7-8割の高校生はすでにスマホを持っていること、4割の学校にはデジタル機器が設置されているということを踏まえて、先生が授業で活用できる様々なカリキュラムを提供している。インタラクティブな内容、課題、ゲームなどが中心。学生が自分の端末でそれぞれ取り組むため、リアルタイムで進捗を把握し、それぞれに最適な次の課題を提案できるのがポイント。

2016年度中に1万校、10万人の先生に展開予定。すでに、2,000校が有料版を使っているという。

4.「Chatbot」Ozlo

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[App/メッセージ] Ozlo
Series A ($14M) AME Cloud Ventures and Greylock Partners

レストラン検索に特化したChatbot。

開発に二年をかけて最近一部公開されたChatbot。完全にAIによるもので、回答の際に人の手は介していない。個人の趣味嗜好も学習し、Yelpなど30のソース情報から、レストラン情報、メニュー、場所などを教えてくれる。ただし、現在はまだ70%くらいの言葉しか理解できないという。

今後は、映画、テレビ番組、買い物などのカテゴリーへも拡張予定。正式ローンチ後はFacebook Messengerなど他プラットフォームへも対応するという。

5.「病院モバイル決済」Simplee

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[Service/金融] Simplee
Series C ($20M) 83North, American Express Ventures, Heritage Group and Social Capital

「医療機関向けモバイル決済」ソリューション。

2013年に医療関連の支払いを管理できるウェブサービス SimpleeWalletとしてスタート。その後、SimpleePayという医療機関向けのデジタル請求書ソリューションにピボット。アメリカの医療機関ではまだ90%近くが紙の請求書が使われているが、SimpleePayを活用すれば、支払い管理、支払いオプションの選択、ロイヤリティプログラムなどの提供も可能。モバイルでの支払いが非常に多く(28%)、田舎の地域では40%を超えるという。

今回のラウンドでは、クレジットカード大手のAmerican Expressが戦略投資家として出資に参加をしている。

 

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