今週の注目5社: VRアニメ/スマートお茶メーカー/AIキャリア診断 /UIデザイン/自社データマネタイズ
今週も 、一週間の資金調達のニュースから、面白いシリコンバレーのスタートアップを5つピックアップして紹介します。
ダイジェスト動画はこちらからご覧ください。
1.「VRアニメ制作スタジオ」Baobab Studios
Invasion! from Baobab Studios on Vimeo.
[Content/VR] Baobab Studios
SeriesA ($6M) Comcast Ventures, HTC, Mark Pincus, Peter Thiel, Samsung Ventures
VR対応のアニメーションを制作するスタジオ。
Zyngaのゲーム開発者と、シュレックなどのアニメを手がけたDream Works出身者が創業者となって設立したVRアニメーション特化のスタジオ。”Invasion”というタイトル(Trailer。Samsung Gear VR向けですが、PCからでもマウス操作で体験できます。) をすでにSamsung Gear VR向けに提供しています。
今回、HTCやSamsungというVRヘッドセットを開発しているメーカーから投資を受けていますが、プラットフォームを問わず開発をしていくとのこと。
2.「スマートお茶メーカー」Teforia
[HW/お茶] Teforia
SeedVC ($5.1M) InnoSpring, Lemnos Labs and Upfront Ventures
「お茶」を自動で美味しく淹れることのできるスマートお茶メーカー。
私も試作機で淹れた烏龍茶を飲んだことがありますが、実際に台湾などのお茶屋さんで時間をかけて淹れてもらったようなクオリティのお茶でした。非常に美しいデザインで、 $649という高価なデバイスですが、$300k以上のプレオーダーを集めているということ。
FounderのAllen Hanは、MicrosoftやHTCでハードの開発に携わったベテランで、茶葉の違いにより適切な煎じ時間などを推定する機能などを搭載しているということ。
3.「AIキャリアパス診断」Pymetrics
[Service/キャリア] Pymetrics
SeriesA (N/A ) Khosla Ventures and Mercer
脳科学とデータサインエンスにより適職を探すことのできるサービス。
脳科学研究に基づく「ゲーム診断(ゲーム自体は非常に簡単)」を受けることにより、それぞれの候補者の強みを診断。その情報と求職情報をマッチングすることにより、適切なキャリアパスを診断、採用支援まで行うという。
今回のラウンドでは、人事コンサルティング大手のMercerが参加している。
4.「UIデザインツール」Figma
[Saas/デザイン] Figma
SeriesA ($14M) Greylock Partners, Index Ventures and Jeff Weiner
複数のユーザで同時にコラボレーションしながら「デザイン」を行えるツール。
ブラウザベースでコラボレーティブにデザインが行えるAdobe Creative CloudやSketchなどと同等の製品だが、「デザインのGitHub」というビジョンを持っており、様々な素材などの共有も行えるというのが特徴だということ。
製品はまだプレビューの段階で詳細は不明だが、この段階で$18Mも調達するというのは注目に値する。
5.「自社データマネタイズ」Circulate
[Saas/データ] Circulate
SeedVC (N/A ) First Round Capital
自社データのマネタイズ支援ソリューション。
自社の1st Party データを分析し、外部のDaasとのAttributionマッチングを行うことにより、クロスデバイスでのターゲティング、O2Oでのデータ分析、パーソナライゼーションなどを行えるというプラットフォーム。