Facebookは企業へ、Googleは学校へ。それぞれの戦略。
先週、一人のテキサスの大学生による「ティーンエイジャーのソーシャルメディアに対する見方」をまとめたブログのポストが大きな話題を呼びました。
大人になってからソーシャルメディアというものが産まれた我々と、物心ついたタイミングですでにソーシャルメディアが広く使われていた彼ら、ソーシャルネイティブとでは全く異なった使われ方をしていることが改めて分かり非常に興味深いです。
その中で、”It’s dead to us”とバッサリと切り捨てられたFacebook(ちなみに彼らはFacebook Messgerは使っている)ですが、”Facebook At Work“というエンタープライズ向け製品を発表しました。
ティーンエイジャーの話に限らず、ソーシャルメディアはその特性として流行り廃りが非常に激しいサービスなので、既存の資産を活用してエンタープライズに行くというのは、正しい戦略だと思います。
またティーンエージャーのブログでは言及すらなかったGoogleですが、同じタイミングで 学校向けサービス”Google Classroom“のアプリを発表しました。同社のChromebookは小学校等に数多く導入されており、Google Classroomも徐々に存在感を示しているようです。
Coolなソーシャルメディアは提供できなくても、子供にも確実にブランド認知をしてもらい検索をずっと使ってもらう、真っ当な戦略です。
「医師向けGoogle Glass」のAugmedix、「モバイルホールセール」のBoxed、「液状代替食品」のSoylentなどが新たに資金調達しました。
先週一旦販売が終了となったGoogle Glassですが、業務用などで多くのプロジェクトが活発に動いており、Augmedixの医師向けソリューションもすでに多くのテストが始まっていると聞きます。
Boxedは、モバイル版Costcoで、まだ開始一年半のサービスですが急成長しているようです。
資金調達
[SaaS/医療] Augmedix
Series A (Jan 12, 2015; $16M) DCM and Emergence Capital Partners
「医師向けGoogle Glass」
[Commerce/卸売] Boxed
Series B (Jan 14, 2015; $25M) Founders Fund, First Round Capital, Greycroft Partners
「モバイルホールセール」
[Others/食品] Soylent
Series A (Jan 14, 2015; $20M; Valuation: $100M) Index Ventures, a16z
「液状代替食品」
[SaaS/金融] BlockCypher
Seed VC (Jan 14, 2015; $3M) NEA, Foundation Capital, TriplePoint Capital,
「Blockchainアプリ開発ツール」
[Marketplace/教育] lynda.com
Growth Equity – II (Jan 14, 2015; $186M) Accel Partners, Meritech Capital Partners
「オンライン学習マーケットプレイス」
M&A
[Content/アニメ] Crunchyroll
$28.8M by The Chernin Group
「アニメ動画プラットフォーム」
[App/メッセージ] Chill
N/A by Tinder
「24時間後に消失する写真メッセンジャー」