今週の注目5社:社会シミュレーションAI / 宇宙迎撃ミサイル / 次世代航空機 / レーザー核融合 / 熟練工育成AI
一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、注目の米国スタートアップを5社厳選して紹介します。バックナンバーはこちら。
1.「社会シミュレーションAI」Simile

日本語読み:シーミレ
カテゴリ:SaaS/シミュレーション
ラウンド:Series A ($100M)
主な投資家:Index Ventures, A* Capital, Andrej Karpathy, Bain Capital Ventures, Fei-Fei Li, Hanabi Capital
AIエージェントを活用した社会シミュレーション。
実在する人間へのインタビューをもとにモデル化されたAIエージェントを活用した社会シミュレーションプラットフォームを開発するスタートアップ。決算説明会における投資家の反応や新製品開発時における消費者の好みなど、人間の行動を予測できるため企業は意思決定までの時間とコストを大幅に短縮することが可能という。すでに、CVSヘルスなどを顧客に持つ。今回の資金調達を機にステルスモードを脱却。
2025年創業、本社はカリフォルニア州パロアルト。Index Ventures等から今回調達した$100Mは、引き続き開発費用に活用する予定。
2.「宇宙迎撃ミサイル」Wardstone

日本語読み:ワードストーン
カテゴリ:HW/防衛
ラウンド:Seed VC-II ($5M)
主な投資家:Allegis Capital, B5 Capital, Hico Ventures, Liquid 2 Ventures, Nova Threshold
宇宙配備型の迎撃ミサイル。
極超音速ミサイルや弾道ミサイル、巡航ミサイルなどの脅威に対抗するための宇宙配備型迎撃ミサイルを搭載した衛星群を開発するディフェンステックスタートアップ。公開情報は少ないが、すでに米国宇宙軍や空軍などと連携して開発を進めており、2026年4月下旬に最初の試作迎撃機を打ち上げる予定という。Y Combinatorが主催する2025年秋のバッチにも参加した注目スタートアップ。
2025年創業、本社はサンフランシスコ。Allegis Capital等から今回調達した$5Mは、引き続き開発費用に活用する予定。
3.「次世代航空機」Natilus

日本語読み:ノーティラス
カテゴリ:HW/モビリティ
ラウンド:Series A ($28M)
主な投資家:Draper Associates, Flexport Ventures, Liquid 2 Ventures, New Vista Capital, Soma Capital, The Veteran Fund, Type One Ventures, VU Venture Partners, WaveFx
次世代航空機の開発。
翼胴一体型「ブレンデッドウィングボディ」の次世代型航空機を開発するモビリティスタートアップ。高効率のため、燃料消費量を30%、炭素排出量および運航コストを50%削減可能。現在、貨物輸送に特化した「KONA」と、旅客機用に設計された「HORIZON EVO」の2つのラインで開発が進められている。また、防衛分野での利用も期待されている。すでに570機、240億ドル相当の受注が確定しているという。
2016年創業、本社はサンディエゴ。Draper Associates等から今回調達した$28Mは、開発費用及びチームの拡大に活用する予定。
4.「レーザー核融合」Inertia

日本語読み:イナーシャ
カテゴリ:HW/エネルギー
ラウンド:Series A ($450M)
主な投資家:Bessemer Venture Partners, Google Ventures, Long Journey Ventures, Modern Capital, Threshold Ventures
レーザー技術を活用した核融合エネルギー。
レーザー技術を活用したクリーンな核融合エネルギーの実現を目指すエネルギーテックスタートアップ。ローレンス・リバモア国立研究所(LLNL)で実証されたレーザー核融合技術を基盤とし、「Thunderwall」と呼ばれる世界最高出力のレーザー技術を活用したパイロットプラントを建設予定という。Twilioの元創業者Jeff Lawsonが創業したことでも注目されている。
2024年創業、本社はサンフランシスコ。Bessemer Venture Partners等から今回調達した$450Mは、パイロットプラントの建設に活用する予定。
5.「熟練工育成AI」TAP

日本語読み:タップ
カテゴリ:SaaS/HR
ラウンド:Seed VC-II (NA)
主な投資家:8VC, Cubit Capital, GSV Ventures, Stand Together Ventures Lab
AIを活用した熟練工育成プラットフォーム。
AIを活用し、製造業向けに熟練工をはじめとする技術者の早期育成をサポートする人材育成プラットフォームを開発するHRテックスタートアップ。VRを活用した没入型のシミュレーションや、ウェブ上でのオンラインコースの受講、パーソナライズされたAIコーチを通じて技術者をレベルアップさせる仕組み。大手製造業HoneywellやNorthrop Grummanなどで導入されている。
2022年創業、本社はバージニア州アーリントン。8VC等から今回調達した資金は、コンテンツの拡充などに活用する予定。









