今週の注目5社:AI顧客シミュレーション / AIなりすまし検出 / 無痛採血キット / ラボ作業自動化ロボット / 船舶向け核融合炉
一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、注目の米国スタートアップを5社厳選して紹介します。バックナンバーはこちら。
1.「AI顧客シミュレーション」Aaru

日本語読み:アール
カテゴリ:Marketing/AI
ラウンド:Series A (NA)
主な投資家:Redpoint Ventures
AIエージェントを活用した顧客シミュレーションプラットフォーム。
多数のAIエージェントを生成して消費者の行動パターンをシミュレーション(予測)することで、顧客・市場調査を実施するプラットフォームを開発するスタートアップ。アンケートやフォーカスグループインタビューをはじめとする時間やコストがかかる従来の市場調査に代わる手法として期待されている。複雑な行動パターンを瞬時に予測できるため、企業は迅速な意思決定が可能という。すでにAccentureやEYなどを顧客に持つ。
2024年創業、本社はサンフランシスコ。Redpoint Ventures等から今回調達した資金は、引き続き開発費用に活用する予定。
2.「AIなりすまし検出」Imper.ai

日本語読み:インパーエーアイ
カテゴリ:SaaS/サイバーセキュリティ
ラウンド:Series A ($28M)
主な投資家:Battery Ventures, Redpoint Ventures, Cerca Partners, Maple VC, Vesey Ventures
AIを悪用したなりすましを防止するプラットフォーム。
ディープフェイクやボイスクローンをはじめとするAIを悪用したなりすましによる詐欺をリアルタイムに検出・防止するプラットフォームを開発するサイバーセキュリティスタートアップ。動画や電話、チャットなどのさまざまなコミュニケーションチャネルを通じたなりすましを検知・防止できる。Zoom、Teams、Slack、WhatsApp、Google Workspaceなどのシステム間で、ワークフローを中断することなく動作するという。
2024年創業、本社はニューヨーク。Battery Ventures等から今回調達した$28Mは、サービスの拡大に活用する予定。
3.「無痛採血キット」YourBio Health

日本語読み:ユアバイオヘルス
カテゴリ:HW/ヘルスケア
ラウンド:M&A
主な投資家:Hims & Hers
無痛採血キットの開発。
特許取得済みの「HALO」と呼ばれる痛みを伴わない採血キットを開発するメディカルテックスタートアップ。まつげよりも細いマイクロニードルを採用することで実質的に痛みを伴わずに数秒で高品質な血液サンプルを毛細血管から採取できるという。持ち運び可能で、自宅でも簡単に採血ができる。育毛剤やED治療薬などをオンラインで販売するテレヘルススタートアップ「Hims & Hers」により今回買収された。
2007年創業、本社はボストン。買収金額は非公表。
4.「ラボ作業自動化ロボット」Opentrons

日本語読み:オープントロンズ
カテゴリ:HW/ロボット
ラウンド:Series C-II ($20M)
主な投資家:Khosla Ventures
ピペッティング作業を自動化するロボット。
ゲノム解析などの研究開発やウイルスの検査・診断など、ライフサイエンス・ヘルスケア業界で必要なピペッティング作業を自動化する卓上型の「Flex」と呼ばれるロボットを開発するヘルスケアテックスタートアップ。すでに70ヶ国以上、何千もの研究機関で使用されており、研究開発業務のコスト削減および自動化を推進している。コロナ禍では、ニューヨーク市の新型コロナウイルス検査プロセスの迅速化にも貢献した。
2014年創業、本社はニューヨーク。Khosla Ventures等から今回調達した$20Mは、サービスの拡大に活用する予定。
5.「船舶向け核融合炉」Maritime Fusion

日本語読み:マリタイムフュージョン
カテゴリ:HW/エネルギー
ラウンド:Seed VC ($4.5M)
主な投資家:Trucks Venture Capital, Aera VC, Alumni Ventures, Paul Graham, Y Combinator
船舶に搭載可能な核融合炉。
船舶およびオフグリッドエネルギー市場向けに「トカマク型」核融合炉を開発するエネルギーテックスタートアップ。世界の海運業の脱炭素化に加え、離島などの遠隔地への電力供給、防衛分野での活用も期待されている。元TeslaおよびSpaceXのエンジニアによって設立された。Y Combinatorが主催する2025年冬のバッチにも参加した注目スタートアップ。
2024年創業、本社はサンフランシスコ。Trucks Venture Capital等から今回調達した$4.5Mは、引き続き開発費用に活用する予定。









