今週の注目5社:AI科学者 / AI捜査員 / 大学スポーツリクルーティング / オンデマンド自動運転車 / AIチップ

October 14, 2025 Article-Show on Top-ja 今週の注目スタートアップ

一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、注目の米国スタートアップを5社厳選して紹介します。バックナンバーはこちら。

1.「AI科学者」Periodic Labs

日本語読み:ピリオディックラボ
カテゴリ:SaaS/AI
ラウンド:Series A ($300M)
主な投資家:Andreessen Horowitz, Accel, Bain Capital, Charles River Ventures, Coatue, DST Global, Elad Gil, Emerson Collective, Eric Schmidt, Felicis, Hanabi Capital, Jeff Bezos, Jeff Dean, Khosla Ventures, Lightspeed Venture Partners, Modern Capital, NVentures, Radical Ventures, SV Angel

AIを活用した科学者の開発。

AI科学者(エージェント)を構築し、自律的なAIラボ(研究室)の運営を目指すスタートアップ。まずは、物理科学分野から着手し、既存の超伝導材料よりも高い温度で機能する次世代超伝導体の開発を進めるという。元OpenAIでChatGPTの共同開発者でもあるWilliam FedusやDeepMindの研究者が中心となって設立したことでも注目を集めている。Elad Gil、Eric Schmidt、Jeff Bezos、Jeff Deanなども出資しており、今回の資金調達を機にステルスモードを脱却。

2025年創業、本社はサンフランシスコ。Andreessen Horowitz等から今回調達した$300Mは、引き続き開発費用に活用する予定。

2.「AI捜査員」Longeye

日本語読み:ロングアイ
カテゴリ:SaaS/公共安全
ラウンド:Seed VC ($5M)
主な投資家:Andreessen Horowitz, Abe Bachrach, Adam Bry, Anna Birch, Geoff Caldwell, Hayk Martiros, John Bautista, Kevin Mullins, Macario Namie, Nate Robert, Seth Forsgren, Seven Stars Capital

AIを活用した捜査員の開発。

AIを活用した捜査プラットフォームを開発するGovtech(ガブテック)スタートアップ。音声や動画、画像、数千ページに及ぶドキュメント、ソーシャルメディアをはじめとする膨大な量のデジタル証拠をAIを用いて分析し、事件への関連性を考慮して証拠を優先順位付けしたり、事件解決につながる重要な情報を見つけ出すプラットフォームを提供している。レドモンド警察と共同開発し、すでに実際の捜査に導入されているという。

2025年創業、本社はサンフランシスコ。Andreessen Horowitz等から今回調達した$5Mは、チームおよびサービスの拡大に活用する予定。

3.「大学スポーツリクルーティング」Scorability

日本語読み:スコラビリティ
カテゴリ:SaaS/スポーツ
ラウンド:Series A ($40M)
主な投資家:Bluestone Equity Partners, Luther King Capital Management Corporation, Next Coast Ventures, Silverton Partners

大学スポーツのリクルーティングプラットフォーム。

大学スポーツのリクルーティングに特化したマッチングプラットフォームを開発するスポーツテックスタートアップ。大学のコーチ・スタッフがアスリートを発掘するだけでなく、AIを活用した評価ツールによる透明性の高いリクルーティングプロセスや、候補者と効率的に繋がる方法を提供する。すでに100万人以上のアスリートと数千の大学スポーツプログラムにサービスを提供しているという。

2023年創業、本社はテキサス州オースティン。Bluestone Equity Partners等から今回調達した$40Mは、引き続き製品開発に活用する予定。

4.「オンデマンド自動運転車」Glydways

日本語読み:グライドウェイズ
カテゴリ:HW/モビリティ
ラウンド:Series C ($101.3M)
主な投資家:Azure Capital Partners, Khosla Ventures, New Science Ventures

オンデマンドで乗車できるパーソナル自動運転カー。

自転車レーン程の専用道路を走行する小型サイズ(定員4名)のポッド型自動運転カーを開発するモビリティスタートアップ。ユーザーはアプリを通じて24時間年中無休でアクセスでき、渋滞や遅延を回避しながら止まることなく目的地まで移動できる。1時間あたり、最大1万人の乗客を輸送可能という。現在、アトランタ、コントラコスタ、サンノゼでプロジェクトを進行中。

2016年創業、本社はサウスサンフランシスコ。Azure Capital Partners等から今回調達した$101.3Mは、サービスエリアの拡大に活用する予定。

5.「AIチップ」Rivos

日本語読み:リボス
カテゴリ:HW/チップ
ラウンド:M&A
主な投資家:Meta

AIチップの開発。

多くのAI処理を支える中核チップとされるGPU(画像処理半導体)を開発する半導体スタートアップ。推論やAIエージェント、トレーニングなど幅広い用途に適用するように設計されている。MetaはすでにAI開発向け半導体を手掛けるチームを立ち上げており、今回の買収を通じて自社でのAIチップ開発を加速させAIインフラの強化を図るという。

2021年創業、本社はカリフォルニア州サンタクララ。今回Metaに買収された。買収額は非公表。

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