今週の注目5社:スマート養蜂箱 / 自動ピザ製造ロボット / スマートスリープヘッドバンド / 高解像度海底データ / 自動活〆ロボット

June 24, 2025 今週の注目スタートアップ

一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、注目の米国スタートアップを5社厳選して紹介します。バックナンバーはこちら。

1.「スマート養蜂箱」Beewise

日本語読み:ビーワイズ
カテゴリ:HW/アグリテック
ラウンド:Series D ($50M)
主な投資家: APG Asset Management, Austin Hearst, Badiya Capital, Fortissimo Capital, Insight Partners, Lool Ventures, Marav Mazon Group

スマート養蜂箱の開発。

AIおよびロボット工学を駆使したスマート養蜂箱を開発するアグリテックスタートアップ。「Beehome」と呼ばれるミツバチ向けの巣箱は、AIを搭載したコンピュータービジョンで巣箱内を24時間365日モニタリングし、温度調整や害虫駆除、餌やりなどのオペレーションを自動化してくれる。人手をかけずに、野菜や果物などの受粉を助ける養蜂の効率性を大幅に改善することができ、持続可能な農業の実現に向けて期待されている。

2018年創業、本社はカリフォルニア州サンラモン。Insight Partners等から今回調達した$50Mは、引き続き開発費用に活用する予定。

2.「自動ピザ製造ロボット」X Robotics

日本語読み:エックスロボティクス
カテゴリ:HW/ロボット
ラウンド:Seed VC-IV ($2.5M)
主な投資家:FinSight Ventures, Mana Ventures, Republic Capital, SOSV

自動でピザを製造するロボットの開発。

ピザレストラン向けに自動でピザを製造するロボットを開発するフードテックスタートアップ。「xPizza Cube」と呼ばれる小型の卓上ロボットは、食材(トマトソース・チーズ・ペパロニ)をセットするだけで、ピザ生地に自動でトッピングしてくれる。あらゆる規模のキッチンに設置できるサイズで、1時間に最大100枚のピザを調理できるという。月額1300ドルで3年間リース可能。

2019年創業、本社はサンフランシスコ。FinSight Ventures等から今回調達した$2.5Mは、生産規模の拡大に活用する予定。

3.「スマートスリープヘッドバンド」Somnee

日本語読み:ソムニー
カテゴリ:HW/スリープテック
ラウンド:Seed VC-II ($10M)
主な投資家:Khosla Ventures, LEAD, Metalab Ventures, Nelstone Ventures, Orlando Magic, Seaside Ventures, TIME Ventures

快適な入眠に導くスマートヘッドバンド。

ニューロサイエンスを利用したスマートヘッドバンドを開発するスリープテックスタートアップ。独自の脳波(EEG+)測定技術とAIを駆使してユーザーの睡眠パターンを分析し、パーソナライズされた穏やかな神経刺激を与えることで、脳を自然な睡眠状態に導くという。入眠までの時間を50%短縮、寝返りの回数を3分の1に減らし、睡眠時間も平均して30分延びるという。現在、NBAと提携し、パイロットプログラムを進行中。

2017年創業、本社はカリフォルニア州バークレー。Khosla Ventures等から今回調達した$10Mは、引き続き製品開発に活用する予定。

4.「高解像度海底データ」Bedrock Ocean Exploration

日本語読み:ベッドロックオーシャンエクスプロージョン
カテゴリ:HW/モビリティ
ラウンド:Series A-II ($25M)
主な投資家:Northzone, Primary Venture Partners, Autopilot Ventures, Costanoa Ventures, Harmony Partners, Katapult, Mana Ventures

高解像度の海底データプラットフォーム。

自律型無人潜水機(AUV)を開発し、高解像度の海底データを提供するスタートアップ。リチウムイオン電池で最大12時間稼働しながら海底を探索し、ソナーと磁気センサーを使用して高解像度の海底地図を作成するという。同社のソナーは小型かつ低出力のため、海洋生物への影響も最小限に抑えることが可能。すでに海洋調査や環境アセスメントに加え、米海軍の軍事演習などにも利用されている。

2019年創業、本社はカリフォルニア州リッチモンド。Northzone等から今回調達した$25Mは、サービスの拡大に活用する予定。

5.「自動活〆ロボット」Shinkei Systems

日本語読み:シンケイシステムズ
カテゴリ:HW/ロボット
ラウンド:Seed VC-II (NA)
主な投資家:Global Brain, Yamato Holdings

活〆を自動化するロボットの開発。

「Poseidon(ポセイドン)」と呼ばれる自動で魚の神経締め処理を行うロボットを開発するフードテックスタートアップ。日本で広く普及する、漁獲した魚の鮮度や美味しさを長く保つ活〆技術を自動化することで、漁師の業務効率化や食品廃棄ロス削減への寄与が期待されている。Y Combinatorが主催する2022年冬のバッチにも参加した注目スタートアップ。

2021年創業、本社はカリフォルニア州エルセグンド。Global Brain等から今回調達した資金は、引き続き開発費用に活用する予定。

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