今週の注目5社:AIレストランオペレーション / 在宅予防医療 / ブロックチェーンチケット / 大学受験サポート / AI写真画像補正

May 29, 2025 今週の注目スタートアップ

一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、注目の米国スタートアップを5社厳選して紹介します。バックナンバーはこちら。

1.「AIレストランオペレーション」Owner

日本語読み:オーナー
カテゴリ:SaaS/レストラン
ラウンド:Series C ($120M)
主な投資家:Headline, Meritech Capital Partners, Alt Capital

生成AIを活用したレストランオペレーション効率化プラットフォーム。

地域密着型のチェーン店や小規模な飲食店オーナー向けに、検索サイトに最適化されたウェブサイトの構築から、注文・配達システムの導入まで一括提供するプラットフォーム。リワードプログラムやマーケティングキャンペーンも自動化し、売上高を改善してくれるという。価格は月額499ドル。創業者のアダム・ギルドはピーター・ティールの「ティール・フェロー」に選ばれた経歴を持つ。今回の資金調達によるバリュエーションは10億ドルを超え、ユニコーン企業の仲間入り。

2020年創業、本社はカリフォルニア州パロアルト。Headline等から今回調達した$120Mは、引き続き製品開発に活用する予定。

2.「在宅予防医療」Sprinter Health

日本語読み:スプリンターヘルス
カテゴリ:Service/ヘルスケア
ラウンド:Series B ($55M)
主な投資家:General Catalyst, Accel, Andreessen Horowitz, Google Ventures, Regents of the University of California

在宅での予防医療サービス。

バーチャルケアと在宅ケアを組み合わせた効率的な医療システムを構築することで、在宅での予防医療サービスを提供するヘルスケアテックスタートアップ。医療スタッフが訪問する際の最適なルート設定やスケジューリングなどを自動化し、訪問数を最大化(1日に最大12人)。また、患者は採血に加え、糖尿病の眼科検査や大腸がん検診なども自宅で受けることが可能。現在18州にサービスを拡大しており、過去1年間で収益は6倍に増加しているという。

2021年創業、本社はカリフォルニア州メンローパーク。General Catalyst等から今回調達した$55Mは、サービスエリアの拡大に活用する予定。

3.「ブロックチェーンチケット」KYD Labs

日本語読み:ケーワイディーラボ
カテゴリ:Marketplace/チケット
ラウンド:Seed VC-II ($7M)
主な投資家:A16z Crypto, Ambush Capital, Bora Chung, Finality Capital Partners, Gabriela Gironas, Jay Eum, Nakul Gupta, Reem Ahmed, Techstars

ブロックチェーンを活用したチケット販売プラットフォーム。

アーティストやライブ会場がチケット発券およびファンデータを自社で管理することで、転売などによる収益の損失を回避することを目指す次世代チケットプラットフォーム。Solana上に構築されたプラットフォームでファンはチケットを迅速に購入できるだけでなく、ロイヤリティなどの報酬を受け取ることも可能。すでに導入済みの会場では、チケット販売による売上高が30%増加したという。2026年までに米国の100以上の会場に拡大予定。

2021年創業、本社はニューヨーク。A16z Crypto等から今回調達した$7Mは、サービスエリアの拡大に活用する予定。

4.「大学受験サポート」ESAI

日本語読み:エーサイ
カテゴリ:SaaS/エドテック
ラウンド:Angel ($0.25M)
主な投資家:Mark Cuban

AIを活用した大学受験サポート。

AIを活用し、大学受験を控える学生向けにエッセイの添削などの受験対策プラットフォームを提供するエドテックスタートアップ。パーソナリティや学費、ロケーションなどを考慮した上で大学や専攻をマッチングしてくれるだけでなく、エッセイの作成サポートおよび注力すべきプロジェクトなどの出願戦略なども提示してくれる。価格は月額約21ドル〜。すでに50万人以上の学生に利用されている。

2023年創業、本社はニューヨーク。Mark Cuban等から今回調達した$0.25Mは、サービスの拡大に活用する予定。

5.「AI写真画像補正」Glass Imaging

日本語読み:グラスイメージング
カテゴリ:SaaS/AI
ラウンド:Series A ($20M)
主な投資家:Insight Partners, Abstract, Future Ventures, Google Ventures

AIを活用した写真画像の補正技術。

「GLASS AI」と呼ばれるソフトウェアがレンズの歪みやセンサーの欠陥を補正し、スマホで撮影した写真の解像度を大幅に改善(鮮明な写真に復元)する技術を開発するAIスタートアップ。カメラの性能を10倍に高めることができるソフトウェアに加え、デジタル一眼レフカメラと同等レベルの画像品質をスマホに搭載可能なハードウェアも提供する。スマホに加え、ドローンやセキュリティカメラ、ウェアラブルデバイスなどさまざまなプラットフォームへの展開も可能という。

2019年創業、本社はカリフォルニア州ロスアルトス。Insight Partners等から今回調達した$20Mは、引き続き製品開発に活用する予定。

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