今週の注目5社:AIグラフィックデザインツール / 営業効率化プラットフォーム / 建設業界向けプロジェクト資金管理 / 高級自転車リコマース / 衛星通信ネットワーク

January 31, 2024 今週の注目スタートアップ

一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、注目の米国スタートアップを5社厳選して紹介します。バックナンバーはこちら。

1.「AIグラフィックデザインツール」Recraft

カテゴリ:SaaS/AI
ラウンド:Series A ($12M)
主な投資家:Khosla Ventures, Nat Friedman, Abstract Ventures, Basis Set Ventures, Elad Gil, RTP Global

生成AIを活用したグラフィックデザインツール。

プロのグラフィックデザイナー向けに写真やイラスト、3D画像をはじめとするラスター画像に加え、ロゴやアイコンなどのベクター画像も提供するグラフィックデザインツール。画像をアップロードするだけでデザインを簡単に作成してくれるだけでなく、カラーパレットやアイコンの形、線のスタイルなども編集してカスタマイズすることが可能。すでに40万人以上のユーザーを持つ。

2022年創業、本社はサンフランシスコ。Khosla Ventures等から今回調達した$12Mは、サービスの拡大および製品開発に活用する予定。

2.「営業効率化プラットフォーム」Unify

カテゴリ:SaaS/マーケティング
ラウンド:Seed VC ($6.6M)
主な投資家:Emergence Capital, OpenAI Startup Fund, Thrive Capital

アウトバウンド業務の効率化プラットフォーム。

マーケティングや営業チームのアウトバウンド(顧客に対する営業や宣伝)業務を効率化するプラットフォーム。購入者のインテントシグナルをモニタリングすることでターゲットペルソナに適合する連絡先を自動的に予測し、パーソナライズされたメッセージを顧客に送付することができるという。OpenAI Startup Fundも出資する注目スタートアップ。

2023年創業、本社はサンフランシスコ。Thrive Capital等から今回調達した$6.6Mは、引き続き製品開発に活用する予定。

3.「建設業界向けプロジェクト資金管理」Briq

カテゴリ:SaaS/建設
ラウンド:Series B-II ($8M)
主な投資家:Blackhorn Ventures, Eniac Ventures, MetaProp, Nemetschek, Tiger Global Management

建設業界向けのプロジェクト資金管理プラットフォーム。

買掛金や売掛金、給与支払などの建設プロジェクトに関わるワークフロー、データ、キャッシュフローなどを一元管理し自動化してくれるオールインワン財務プラットフォーム。独自のAIで分析し、人件費や追加工事によるコスト増を加味した収益予測で予算超過を防ぐことができるという。すでに400社以上の顧客を抱えている。

2018年創業、本社はカリフォルニア州サンタバーバラ。Tiger Global Management等から今回調達した$8Mは、サービスエリアの拡大に活用する予定。

4.「高級自転車リコマース」The Pro’s Closet

カテゴリ:Marketplace/自転車
ラウンド:Series C ($20M)
主な投資家:Edison Partners, Foundry, Plus VC

高級自転車の買取再販(リコマース)マーケットプレイス。

認定中古自転車やフレーム、ホイールなどの関連部品をオンラインで再販するリコマースマーケットプレイス。ロードバイクやマウンテンバイク、トライアスロン、電動自転車などの高級自転車をメインに取り扱う。洗浄、修理に加え、専門整備士による厳格な検査を通過した高品質の自転車のみを再販し、30日間の返品保証もつくという。

2006年創業、本社はコロラド州ルイビル。Foundry等から今回調達した$20Mは、サービスの拡大に活用する予定。

5.「衛星通信ネットワーク」AST SpaceMobile

カテゴリ:Service/スペーステック
ラウンド:Corporate Minority ($155M)
主な投資家:AT&T, Google, Vodafone Group

衛星通信ネットワークの開発。

地球低軌道(LEO)の通信衛星コンステレーションを用いて、スマホ向けに直接4G/5Gでのインターネット接続の提供を目指すスペーステックスタートアップ。日本では楽天モバイルと提携しており、モバイル通信サービスの提供が難しかった山岳地帯や離島などにおいても通信サービスの提供が可能になるという。2024年中の商業サービス展開を目指している。

2017年創業、本社はテキサス州ミッドランド。Google等から今回調達した$155Mは、引き続き開発費用に活用する予定。

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