今週の注目5社:ゼロカーボン熱電池 / 技術的負債解消AI / 中小企業向け事業承継 / 土壌炭素測定 / ペロブスカイト太陽電池

August 30, 2023 今週の注目スタートアップ

一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、注目の米国スタートアップを5社厳選して紹介します。バックナンバーはこちら。

1.「ゼロカーボン熱電池」Rondo Energy

カテゴリ:HW/エネルギー
ラウンド:Series B ($60M)
主な投資家:Aramco Ventures, Breakthrough Energy Ventures, Energy Impact Partners, John Doerr, Microsoft, Rio Tinto Group, SABIC, SCG, SDCL Energy Efficiency Income Trust, Titan Cement International

産業用のゼロカーボン熱電池ソリューション。

風力発電や太陽光発電などの再生可能エネルギーから生成した熱を耐火レンガに蓄え、産業用のゼロカーボン熱電池を製造するエネルギースタートアップ。断熱コンテナ内に設置した、主に酸素・シリコン・アルミニウムから作られた耐火レンガを1500°Cまで加熱することで蓄熱し、必要なタイミングで適切な温度の熱を供給する仕組み。MicrosoftのClimate Innovation Fundも出資する注目スタートアップ。

2020年創業、本社はカリフォルニア州オークランド。Breakthrough Energy Ventures等から今回調達した$60Mは、海外展開の加速に活用する予定。

2.「技術的負債解消AI」Grit

カテゴリ:SaaS/AI
ラウンド:Seed VC ($7M)
主な投資家:Abstract Ventures, Founders Fund, 8VC, A* Capital, AME Cloud Ventures, CoFound Partners, Operator Partners, Quiet Capital, SV Angel, Uncorrelated Ventures

エンジニア向けの技術的負債解消プラットフォーム。

機械学習と静的解析を利用して、技術的負債を解消するためのメンテナンスを自動化してくれるプラットフォーム。例えば、JavaScriptからTypeScriptへのコードベースの変換など、ソフトウェアのメンテナンス作業を要する際に自動化してくれるという。当プラットフォームにより、エンジニアはメンテナンスに費やす作業時間を大幅に削減でき、開発速度を向上させることが可能。

2022年創業、本社はニューヨーク。Founders Fund等から今回調達した$7Mは、引き続き製品開発およびサービスの拡大に活用する予定。

3.「中小企業向け事業承継」Teamshares

カテゴリ:Service/SMBs
ラウンド:Series D ($124M)
主な投資家:QED Investors, Inspired Capital, Khosla Ventures, Slow Ventures, Spark Capital, Union Square Ventures

中小企業向けの事業承継サポート。

高齢などを理由に引退する中小企業のオーナーから企業を買収し、20年以内に80%以上の株式を従業員の所有に転換することで後継者問題を解決するスタートアップ。新しい社長を任命したり、従業員に対する財務研修などを通じたサポートも提供してくれる。すでに29州において84社の中小企業の事業承継をサポートしているという。

2019年創業、本社はブルックリン。QED Investors等から今回調達した$124Mは、サービスエリアの拡大に活用する予定。

4.「土壌炭素測定」Yard Stick

カテゴリ:HW/アグリテック
ラウンド:Series A ($10.6M)
主な投資家:Toyota Ventures, Breakthrough Energy Ventures, Lowercarbon Capital, Microsoft Climate Innovation Fund, Pillar, The Nature Conservancy

農地における土壌炭素測定ツールの開発。

農地の土壌炭素量を測定するプローブ(探針)を開発するアグリテックスタートアップ。光ファイバーとサファイアレンズで作られたプローブが土壌内で回転しながらデータを記録し、深さ1メートルまでの土壌炭素量を瞬時に測定できるという。リジェネラティブ(環境再生型)農業などを通じた、土壌内の炭素量の増加を低コストかつ簡単に定量化可能。ビルゲイツのBreakthrough Energy Venturesも出資する注目スタートアップ。

2021年創業、本社はマサチューセッツ州ケンブリッジ。Toyota Ventures等から今回調達した$10.6Mは、サービスの拡大に活用する予定。

5.「ペロブスカイト太陽電池」Caelux

カテゴリ:HW/エネルギー
ラウンド:Series A-II ($12M)
主な投資家:Temasek, Fine Structure Ventures, Khosla Ventures, Mitsui Fudosan, Reliance Industries

ペロブスカイト太陽電池の開発。

低コストかつ発電効率が高いペロブスカイト(灰チタン石)太陽電池を内蔵したガラス板を開発するエネルギースタートアップ。「Caelux One」と呼ばれ、現在普及しているシリコン型の太陽電池モジュールのガラス保護板として既存の生産ラインに組み込むことができるため、シリコン型の太陽電池の発電効率をコストをかけずに向上させることが可能という。

2014年創業、本社はカリフォルニア州パサデナ。Temasek等から今回調達した$12Mは、製造工場の拡張に活用する予定。

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