今週の注目5社:ティーン向けメンターシップ / 3Dレーザープリンター / 営業コミッション管理SaaS / 医療向けLLM / モバイルオーダーコーヒー

May 31, 2023 今週の注目スタートアップ

一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、注目の米国スタートアップを5社厳選して紹介します。バックナンバーはこちら

1.「ティーン向けメンターシップ」Somethings

カテゴリ:Service/ヘルスケア
ラウンド:Seed VC ($3.2M)
主な投資家:General Catalyst, MVP Ventures, Tau Ventures, Toyin Ajayi

ティーン向けのメンターシップサービス。

10代の若者とロールモデルとなる19~28歳のメンターを繋ぐプラットフォームを開発するウェルビーイングスタートアップ。厳格なバックグラウンドチェックに加え、認定プログラムを受け、十分にトレーニングされたメンターが、同様の経験をした若者を精神面からサポートしてくれるサービス。価格は月額149ドル。カウンセラーやセラピストによる従来のメンタルヘルスとは異なるサービスとして注目されている。

2022年創業、本社はニューヨーク。General Catalyst等から今回調達した$3.2Mは、サービスの拡大に活用する予定。

2.「3Dレーザープリンター」Glowforge

カテゴリ:HW/3Dプリンター
ラウンド:Series E-II ($20M) 
主な投資家:DFJ Growth Fund, Foundry, Revolution, True Ventures

小型の3Dレーザープリンター。

デスクトップ型の家庭用3Dレーザープリンターの開発。アクリルや皮、木材、ダンボール、金属、布地など100種類以上の素材を正確に切断したり、彫刻したりできる。直近では「Magic Canvas」と呼ばれる、AIを利用した画像ジェネレーター機能も追加されている。価格は一台あたり4995ドル。すでに10万人以上のクリエイターに利用され、米国の4000以上の学校で導入されているという。

2014年創業、本社はシアトル。DFJ Growth Fund等から今回調達した$20Mは、製品開発およびサービスの拡大に活用する予定。

3.「営業コミッション管理SaaS」Spiff

カテゴリ:SaaS/営業
ラウンド:Series C ($50M)
主な投資家:Album VC, Kickstart Fund, Lightspeed, Norwest Venture Partners, Salesforce Ventures

コミッション(販売手数料)管理プラットフォーム。

営業担当者のインセンティブ(報酬)となるコミッションの計算を自動化するプラットフォームの開発。営業担当者は自身の販売手数料に関する詳細なデータをリアルタイムで確認できるためモチベーションが向上。また、財務チームは手数料プロセスを自動化できるため透明性も担保される仕組み。顧客数は1000社に迫り、売上高は昨年対比2倍と急成長中。

2017年創業、本社はサンディ(ユタ州)。Salesforce Ventures等から今回調達した$50Mは、製品開発およびサービスの拡大に活用する予定。

4.「医療向けLLM」Hippocratic AI

カテゴリ:SaaS/ヘルスケア
ラウンド:Seed VC ($50M)
主な投資家:Andreessen Horowitz, General Catalyst

医療向けの大規模言語モデルの開発。

医療業界に特化し、特に安全性を重視した大規模言語モデル(Large Language Models)の構築を目指すヘルスケアテックスタートアップ。すでに医師や看護師、歯科医師、薬剤師などを対象とした100以上の試験および認定資格に合格しているという。加えて、医療の専門家によるフィードバックプロセスを導入することで、安全性を担保している。

2022年創業、本社はサンフランシスコ。Andreessen Horowitz等から今回調達した$50Mは、引き続き開発費用に活用する予定。

5.「モバイルオーダーコーヒー」About Time Coffee

カテゴリ:Commerce/フード
ラウンド:Seed VC ($10M)
主な投資家:IDG Capital, Will Hunting Capital, ZhenFund

モバイルオーダー専用のコーヒーショップ。

モバイルアプリによる直感的な注文からカスタマイズオプションの選択、素早い受け取りと、モバイルファースト世代向けのコーヒーショップを手掛けるフードテックスタートアップ。100%リサイクル可能なアイス専用ボトルなども用意され、ニューヨークで人気を博している。中国の自転車シェアリングサービス「Ofo」創業者のDai Weiが創業したことでも注目されている。

2022年創業、本社はニューヨーク。IDG Capital等から今回調達した$10Mは、サービスエリアの拡大に活用する予定。

 

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