今週の注目5社:デザイン生活用品D2C / 原材料マーケットプレイス / 授業出席促進アプリ / グローバルライブコマース / 3Dプリンターロケット

June 21, 2021 今週の注目スタートアップ

今週も一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、面白いシリコンバレーのスタートアップを5つピックアップして紹介します。

1.「デザイン生活用品D2C」Pattern Brands

[HW/家具] Pattern Brands
Series B ($60M) Kleiner Perkins Caufield & Byers, RRE Ventures, Primary Venture Partners, Victory Park Capital, RSE Ventures, and HOF Capital

スタイリッシュな生活用品をオンラインで販売するD2Cスタートアップ。

カミソリD2Cの「Harry’s」や育毛剤D2C「Hims」など、D2Cブランドに特化したクリエイティブエージェンシーであったGin Laneが新たに立ち上げたデザイン生活用品ブランド。調理器具やケトルなどのキッチン用品、収納ボックスやベッドカバーなどの寝室・リビング用品など、多数の製品ラインナップを持つ。環境に優しい素材で作られ、優れたデザインが特徴。

2019年創業、本社はニューヨーク。KPCB等から今回調達した$60Mは、買収および製品ラインナップの拡大に活用する予定。

2.「原材料マーケットプレイス」ShelfLife

[Marketplace/F&B] ShelfLife
Seed VC ($3M) NextView Ventures, Switch VC, Kindred Ventures, Ilia Papas, SuperAngel.vc, and Elena Donio

食品・飲料ブランド向けの原材料マーケットプレイス。

食品や飲料ブランドが新製品を立ち上げる際に必要となるパッケージ・原材料などを簡単に調達できるマーケットプレイス。ユーザーは注文履歴を使用して発注プロセスを自動化したり、サプライヤー・製品・価格などをダッシュボードで一括管理できる。クラフトビールなどのD2Cブランドを主なターゲットとしている。

2020年創業、本社はニューヨーク。Switch VC等から今回調達した$3Mは、引き続きサービスの拡大に活用する予定。

3.「授業出席促進アプリ」AllHere

[App/教育] AllHere
Series A ($8M) SoftBank Group, Rethink Education, Gratitude Railroad, The Yard Ventures, Spero Ventures, Potencia Ventures, Operator Collective, and Boston Impact Initiative

会話型のAIチャットボットを活用した出席促進プラットフォーム。

幼稚園から高校生を対象とし、慢性的な欠席を減らし授業の出席率を向上させるサービス。AIチャットボットでパーソナライズされたテキストメッセージを送付し、生徒が学校に来るように促す。また、休校や健康上の注意事項、ITのトラブルシューティング対応など必要な情報を保護者に伝える際にも利用されている。パンデミック開始時に1,100校だったユーザーは、現在34州の約8,000校(700%増)に拡大しているという。

本社はボストン。Spero Ventures等から今回調達した$8Mは、製品開発に活用する予定。

4.「グローバルライブコマース」ShopShops

[Commerce/配信] ShopShops
Series B ($15M) Union Square Ventures, Forerunner Ventures, The Chernin Group, Gaingels, Acrew Capital, LightShed Ventures, and Dave Lu

インタラクティブなライブコマースアプリ。

ローカルにいながらグローバルなショッピング体験ができるライブコマースアプリ。ホストセラーと呼ばれるコンテンツクリエイターがモバイルアプリを通じて製品を紹介し、主にアメリカと中国の買い物客向けにインタラクティブなライブショッピング体験を提供。これまで世界30ヶ国でMarni、Theoryなど、750以上のファッション、美容、ライフスタイルブランドのライブ配信が行われている。

2015年創業、本社はニューヨーク。LightShed Ventures等から今回調達した$15Mは、海外展開の加速に活用する予定。

5.「3Dプリンターロケット」Relativity Space

[HW/宇宙] Relativity Space
Series E ($650M) Mark Cuban, Tiger Global Management, BlackRock, Fidelity Investments, Jared Leto, Spencer Rascoff, Brad Buss, Coatue Management, Baillie Gifford & Co., Centricus, Tribe Capital, XN Ventures, K5 Global Technology, and Soroban Capital

巨大な3Dプリンターで作られた軌道ロケット。

従来のロケットは10万個以上の部品から成るが、本ロケットの部品は1000個以下で、3Dプリンターを利用して60日で原材料からロケットを製造可能。現在、2021年末に打ち上げ予定の「Terran 1」に加え、2024年に打ち上げ予定の完全に再利用可能なロケット「Terran R」を開発中。資金調達後のバリュエーションは$4.2B。すでにNASAなどと契約を結んでいる。

元Blue Origin、SpaceXの従業員によって2015年に創業、本社はロングビーチ(カリフォルニア州)。Fidelity Investments等から今回調達した$650Mは、引き続き開発費用に活用する予定。

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