今週の注目5社:高齢者向けフィットネス / 英語発音矯正アプリ / バーチャルウェイトリスト / オンライン授業用Zoom / スマート便座

February 16, 2021 今週の注目スタートアップ

一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、面白い米国のスタートアップを5つピックアップして紹介します。

1.「高齢者向けフィットネス」Bold

[Service/フィットネス] Bold
Seed VC ($7M) Andreessen Horowitz

高齢者向けのオンラインフィットネスプログラム。

高齢者などのシニア層をターゲットに、パーソナライズされたエクササイズプログラムを提供。ユーザーはオンライン上で目標や体の現況など、2分程度の簡単な質問に答えるとパーソナライズされたプログラムが提案される。週1回椅子に座ったままでできる太極拳やヨガのクラスから、毎週数回実施する有酸素運動や筋力トレーニングまで幅広いプログラムが用意されている。フリーミアムモデルで有料版は月額$15〜。

本社はサンマテオ(カリフォルニア州)。Andreessen Horowitz等から今回調達した$7Mは、引き続きサービスの拡大に活用する予定。

2.「英語発音矯正アプリ」ELSA

[App/言語] ELSA
Series B ($15M) SOSV, SIG Asia Investments, Endeavor, Monk’s Hill Ventures, Gradient Ventures, VI Group, and Globant Ventures

AIを活用した英語の発音矯正アプリ。

音声認識技術を利用してユーザーの発音をコーチングしてくれる。1500以上のレッスンがあり、毎日10分のトレーニングから始められる。すでに100ヶ国以上に1300万人のユーザーを持つ。今後は、企業や教育機関に対し、従業員や学生が当コーチングサービスを提供できるようにサービスを拡大予定。GoogleのAIに特化したファンド「Gradient Ventures」も出資する注目スタートアップ。

2015年創業、本社はサンフランシスコ。SIG Asia Investments等から今回調達した$15Mは、海外展開の加速に活用する予定。

3.「バーチャルウェイトリスト」Waitwhile

[SaaS/予約] Waitwhile
Series A ($12M) CRV

待ち時間を削減するオンライン予約プラットフォーム。

ユーザーは順番になるとSMSで自動通知されるため、アパレルやレストランなどの小売店や病院での物理的な待ち時間をなくしてくれるプラットフォーム。利用する企業は数分で無料のバーチャルウェイトリストを作成できる使いやすさも特徴。Applebee、IKEA、Louis Vuitton、Patagoniaなど何千もの企業を顧客に持ち、8000万人以上の待ち時間削減に寄与しているという。

2017年創業、本社はサンフランシスコ。CRV等から今回調達した$12Mは、エンジニアチームの拡大に活用する予定。

4.「オンライン授業用Zoom」Class Technologies

[SaaS/教育] Class Technologies
Series A ($30.75M) Insight Partners, Steve Case, Bill Tai, Deborah Quazzo, Slow Ventures, Fred Schaufeld, Owl Ventures, Reach Capital, Diligent, Santi Subotovsky, Jim Scheinman, and Catalysis Capital

学校のオンライン授業用にカスタマイズされたZoomプラットフォーム。

生徒の出欠管理や授業中の発言時間、リアルタイムの課題や定期テスト、生徒の成績評価などの機能を兼ね備えた授業用Zoom。必要に応じて生徒と1on1のディスカッションもできる。価格は生徒数に応じて変動し、年間$10,000〜$65,000。β版は現在、60の教育機関で利用されており、すでにアメリカやドバイ、日本など6000を超える教育機関がウェイトリストに名を連ねているという。

Edtech企業である「Blackboard」を創業したMichael Chasenが2020年に創業、本社はワシントン。Insight Partners等から今回調達した$30.75Mは、チームの拡大および海外展開の加速に活用する予定。

5.「スマート便座」Casana

[HW/ヘルスケア] Casana
Series A ($14M) General Catalyst, Bemis Manufacturing, and Outsiders Fund

心臓疾患をかかえる患者向けのスマート便座。

「The Heart SeatTM」と呼ばれるバイタルデータを取得できるスマート便座を開発。3つのセンサーを搭載し、心拍数や血圧などの心電図(EKG)データや血中酸素濃度(PPG)、心弾道図(BCG)を自宅にいながらモニタリングできる。測定されたデータはクラウド上に送信され、ケアチームのダッシュボードで管理される。バッテリー内蔵で充電せずに数年間利用可能。現在、FDA認可を申請中という。

2018年創業、本社はロチェスター(ニューヨーク州)。General Catalyst等から今回調達した$14Mは、引き続き開発費用に活用する予定。

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