今週の注目5社:予測メンテナンス / カード決済API / 仮想通貨マイニング / ガン免疫療法 / コスメ検索アプリ

October 29, 2019 by Scrum Funding News
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今週も一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、面白いシリコンバレーのスタートアップを5つピックアップして紹介します。

1.「予測メンテナンス」CARFIT

[HW/モビリティ] CARFIT
Seed VC-III (NA) CIC Capital and Plug and Play Ventures

自動車の振動を分析し、メンテナンスの必要性を予測する技術。

NVH (Noise, Vibration, Harshness) と呼ばれる自動車特有の振動を機械学習を利用して分析し、メンテナンスの必要性をリアルタイムで予測してくれる。データは、ハンドルやダッシュボードに設置されたデバイスから収集する。分析結果は、自動車の所有者・自動車メーカー、修理会社などと共有される。適切なタイミングでメンテナンスすることで、燃費の改善やメンテナンス費用を削減できる上、自動車の中古価値も高めることが可能。

2016年創業、本社はパロアルト(カリフォルニア州)。Plug and Play Ventures等から今回調達した資金は、引き続き開発費用に活用する予定。

2.「カード決済API」Galileo Financial Technologies

[SaaS/金融] Galileo Financial Technologies
Series A ($77M) Accel and Ryan Smith

カード決済のためのAPIプラットフォーム。

銀行口座の開設、デビット/クレジットカードの発行、決済処理などフィンテック企業がサービス提供に必要なバックオフィス機能をAPIプラットフォームとして提供。Chime Banking, Robinhood, TransferWiseなどのフィンテック企業を顧客に持ち、現在(2019年9月時点)年間に処理する決済額は$26B以上(前年対比130%増)。既に黒字化しており収益性も高いという。

2000年創業、本社はソルトレイクシティ。Accel等から今回調達した$77Mは、ヨーロッパやラテンアメリカなどの海外展開の加速に活用する予定。

3.「仮想通貨マイニング」Layer One

[Service/仮想通貨] Layer One
Series A ($50M) Peter Thiel and Shasta Ventures

仮想通貨のマイニングインフラの開発。

テキサス州に大規模なビットコインのマイニング施設を建設。チップを冷却するための独自技術の開発や、太陽光と風力発電を使った変電所も建設中。チップ製造や電力生産などの全工程をコントロールすることで、世界最大のビットコインマイナーを目指しているという。Peter Thielも出資しており、バリュエーションは$200M超と言われている。

2018年創業、本社はサンフランシスコ。Shasta Ventures等から今回調達した$50Mは、引き続き開発費用に活用する予定。

4.「ガン免疫療法」ArsenalBio

[Biotechnology/ヘルスケア] ArsenalBio
Series A ($85M) Euclidean Capital, Kleiner Perkins Caufield & Byers, Osage Venture Partners, Parker Institute for Cancer Immunotherapy, UCSF Foundation Investment Company and Westlake Village BioPartners

新たなガン免疫療法の開発。

CRISPRベースのゲノム工学、合成生物学、機械学習などを組み合わせた、がんの免疫細胞療法を開発中。ガン治療の権威に加え、血液検査によるガン発見のスタートアップ「Grail」元社長Ken Drazanを社長に迎え、研究・ビジネスの両面からドリームチームを結成。Sean Parkerが2016年に設立したガン免疫療法研究所からのスピンアウトとしても注目されている。

2019年創業、本社はサンフランシスコ。KPCB等から今回調達した$85Mは、引き続き開発費用に活用する予定。

5.「コスメ検索アプリ」Mira

[Service/コスメ] Mira
Seed VC (NA)  14W, e.ventures, Founders Fund, Great Oaks Venture Capital, Undisclosed Investors and Unilever Ventures

化粧品の検索アプリ。

ユーザーはGoogleようなシンプルなユーザーインターフェイスで自分に合った化粧品を検索し、アプリを通じて購入もできる。何百万ものユーザーによるレビューや公開記事、ブログ、およびビデオから成分表などの化粧品に関する情報を収集。自然言語処理を使用して情報を要約・分析することで情報の信頼性を高めている。また、ユーザーは肌のタイプ・色が似ている他のユーザーにアドバイスを求めることもできるという。

2017年創業、本社はサンフランシスコ。Unilever Ventures等から今回調達した資金は、サービスの拡大に活用する予定。

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