今週の注目5社:金融機関向けメッセージング / トラック向け運行管理 / 落し物発見 / サイト行動記録 / オフィス向けフードデリバリー

May 30, 2017 by Scrum Funding News
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今週も一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、面白いシリコンバレーのスタートアップを5つピックアップして紹介します。

1.「金融機関向けメッセージング」Symphony Communication Services

2017-05-2803

[Saas/オペレーション] Symphony Communication Services Holdings
Series C ($63M) BNP Paribas, Goldman Sachs and Google

金融業界向けに高いセキュリティーに対応したオペレーションプラットフォーム。

メッセージング機能に加え、音声・ビデオ通話、スクリーンシェア、Dow JonesやS&P等が提供する拡張機能も使用できる。利用料金はユーザー1人につき、月額$15(競合のブルームバークが提供するTerminalは一台につき年額$25,000)と格安に設定されている。既に160の金融機関を顧客に持ち、20万人の課金ユーザーを持つ。ゴールドマンサックス等、名だたる投資銀行15社が出資し、今回の資金調達でユニコーンの仲間入りを果たした。

2014年創業、本社はパロアルト。BNPパリバやゴールドマンサックス等から今回調達した$63Mは、金融業界と同様に高いセキュリティが求められる他業種(会計や法律業界など)の開拓のために活用する予定。

2.「トラック向け運行管理」Keep Truckin

2017-05-2805

[Saas/自動車] KeepTruckin
Series B ($18M) Google Ventures, Index Ventures and Scale Venture Partners

トラック運送会社向けの、デジタル運行管理サービス。

これまでは電話や紙ベースで対応していた内容を、トラックのポートにデバイスを繋ぎ、アプリをドライバーのスマホにダウンロードしてBluetoothで接続することで、運転状況を自動的に記録してくれる。リアルタイムに運行状況が記録されるため、管理部門はダッシュボード上でリアルタイムにトラックの場所や空車情報、運行記録などをチェックすることが可能となる。無料のプランに加え、$20/ 月、$30/月のプランがある。既に、40万人以上のドライバーが利用しているが、300万台規模の市場があるとのこと。

2013年創業、本社はサンフランシスコ。GV等から今回調達した$18Mは、引き続き顧客開拓のために活用する予定。

3.「落し物発見」Tile

2017-05-2801

[HW/ウェアラブル] Tile
Series B-II ($25M) Bessemer Venture Partners, GGV Capital, Khosla Ventures and Lead Edge Capital

所持品につけておくと失くした時に位置が特定できるチップ型デバイス。

$25のTile Mate、$30のTile Slimの2種類の商品がある。共にBluetoothが搭載されており、所持品につけるだけでアプリで場所を特定できる。近くにある場合、他のTileを二回押すと音がなるため、何かに隠れていても場所がわかる仕組みになっている。2014年に実施したクラウドファンディングでは、20万個のプレオーダー、$2.7Mを集め、発売から2年間で200万個の売上を記録した。更に2016年には1000万個を販売し、売上は既に$100Mにのぼる。

2013年創業、本社はサンマテオ、従業員は現在約100人。Khosla Ventures等から今回調達した$25Mは、ブランディングやコミュニティ拡大のために活用する予定。

4.「サイト行動記録」Fullstory

2017-05-2802

[Saas/CRM] FullStory
Series B ($15M) Google Ventures, Kleiner Perkins Caufield & Byers, Salesforce Ventures and Tom Noonan

ウェブサイトやアプリに訪れたユーザーの動きを完全に再生するソフトウェア。

例えば、ユーザーがどのようにマウスを動かしたのか、どこをクリックしたのか等を詳細にリプレイするため、ユーザーの使いやすさや、インターフェースの問題点を把握できる。機械学習を活用した分析から改善点もリコメンドしてくれる。無料版と、$199/月のプロ版があり、最初の14日間は無料でプロ版を使える。今回の調達で、SalesforceのCRMシステムとの連携が期待される。

Googleの元エンジニアが2014年に創業、本社はアトランタ。GVやSalesforce等から今回調達した$15Mは、R&Dの陣容を120人に拡大させるために活用する予定。

5.「オフィス向けフードデリバリー」EAT Club

2017-05-2804

[Commerce/フード] EAT Club
Series C ($30M) August Capital, Sodexo Ventures and Trinity Ventures

法人に特化したランチデリバリーサービス。

バーチャル食堂とも呼ばれており、社員食堂と同程度の価格で日替わりメニューをオフィスに宅配してくれる。従業員はアプリで自分の好みのメニューをオーダーできる。1日約2万食のオーダーが入り、既に黒字化している。今年の売上は$50Mを見込んでいるとのこと。現在、ベイエリアとロサンゼルスでサービスを展開しており、FlipboardやTask Rabbitなど700以上の顧客を持つ。今後はニューヨークにもサービスを拡大する予定。

2010年創業、本社はパロアルト、従業員は500名。August Capital等から今回調達した$30Mは、ニューヨークへのサービス展開のために活用する予定。

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