今週の注目5社:音声制御AI / デジタルシャーシ / ソーシャルVR / レストラン顧客管理 / スマートカード
今週も一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、面白いシリコンバレーのスタートアップを5つピックアップして紹介します。
1.「音声制御AI」SoundHound
[Saas/音声] SoundHound
Series D ($75M) KPCB, Nomura Holdings, NVIDIA GPU Ventures, Sompo Japan Insurance, TransLink Capital
「音声制御AIのプラットフォーム」を提供する。
声で音楽の曲名を特定するアプリの提供からスタートしたが、現在では音声認識技術を活かして「Houndify」と呼ばれるボイスコントロールのプラットフォームを提供している。Amazon Alexaのモバイル版とも言われている。既に、2万人以上のデベロッパーがプラットフォーム上で開発しており、UBERやExpediaでも活用されている。
本社はサンタクララ。NVIDIAやSamsung等から今回調達した$75Mは「Houndify」の開発及び、アジアや欧州マーケットへの市場拡大に活用する予定。
2.「デジタルシャーシ」ClearMotion
[HW/モビリティ] ClearMotion
Series C ($100M) J.P. Morgan Partners, New Enterprise Associates, Qualcomm Ventures and World Innovation Lab
ソフトウェアを活用した「デジタルシャーシ」を提供する。
独自のアルゴリズムで路面状況をリアルタイムにモニタリングし、シャーシを制御して衝撃を吸収する。ヘッドホンのノイズキャンセリング機能の様に、運転中の振動を吸収し快適な自動車ライフを提供する。まだローンチ前だが、自動運転への活用も期待されておりマーケットからの期待値は高い。
2009年にMITの学生によって設立され、従業員は現在115名。J.P. Morgan等から今回調達した$100Mは引き続き開発費用として活用する予定。
3.「ソーシャルVR」Against Gravity
[Contents/VR] Against Gravity Corp.
Series A ($5M) Betaworks, First Round Capital, Maveron, Sequoia Capital, The Venture Reality Fund and Vulcan Capital
「Rec Room」というソーシャルVRアプリを開発する。
Rec Roomでは水鉄砲で打ち合うサバイバルゲームや卓球といったVRゲームを、世界中のユーザーと対人プレイできる。Oculus RiftとHTC Viveに対応している。更にボイスチャット機能を持ち、容易に他のユーザーとコミュニケーションが可能。2016年下半期だけで10万人以上のユーザーを獲得しており、平均プレイ時間は35分。
本社はシアトル。Sequoia等から今回調達した$5Mは、引き続きRec Roomの開発に活用する予定。
4.「レストラン顧客管理」Reserve
[Service/レストラン] Reserve Media
Series B ($10M) Expa, First Round Capital and Human Ventures Capital
レストラン向けに、予約・決済・顧客データ管理といった一元管理
「Reserve for Restaurants」と呼ばれるサービスでは、レストランの
2014年、NYにて創業。UberのCo-founderも創
5.「スマートカード」Qvivr
[HW/ファイナンス] Qvivr
Series A ($5M) Khosla Ventures
複数のクレジッド・デビットカードを一元管理できるスマートカー
「SWYP」と呼ばれるクレジットカード型の端末には、最大で2
2014年、サンタクララにて創業。Khosla Ventures等から今回調達した$5Mは、ミレニアム世代向