今週の注目5社:農家データSNS / 訪問介護アプリ / 共感AI / 電話詐欺自動判定 / 医療コンシエルジュ

August 17, 2016 by Scrum Funding News
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今週も一週間の資金調達のニュースから、面白いシリコンバレーのスタートアップを5つピックアップして紹介します。

1.「農家データSNS」Farmers Business Network

2016-08-1701

[Service/農業] Farmers Business Network
Series B($20M) Acre Venture Partners, DBL Partners, Google Ventures and Kleiner Perkins Caufield & Byers

「農業に必要な様々なデータ」を登録、シェア、分析できるプラットフォーム。

農業はITの導入が遅れている産業の一つであり、多くの作業を未だオフラインでやっている。FBNでは、農家が、種、肥料などに関しての価格情報を入力し、他の農家にシェアすることができる。これまでは、高価なブランド肥料よりも安くて効果の高いノンブランド肥料があっても、情報が行き渡らず知られていないケースが多かったという。また、ドローン、センサー、衛星などを使った他のAgtechシステムからのデータ(天気、作物の健康状態、土の質など)もアップロード、保存、分析することができるという。

将来的には、農家が自分の農地の収量を把握し、他の農地と比較することで、コストの適正な管理や、新しい技術、品種の導入などを効果的に行えるプラットフォームを目指しているという。今回の資金調達は採用およびプラットフォームの認知拡大に活用するという。

2.「訪問介護アプリ」 Honor Technology

2016-08-1702

[Service/介護] Honor Technology
Series B($42M) 8VC, Andreessen Horowitz, Syno Capital and Thrive Capital

アプリで介護ヘルパーを自宅に呼べるサービス。

訪問介護の業界は、全米で250万人のヘルパーがおり、事業者も1.2万件と小さな事業者が多数存在しているという状況。Honorは、2015年4月に立ち上げ、介護ヘルパーの依頼、スケジュール、コミュニケーションがすべてアプリで行えるという利便性が受けて、すでにSan Francisco地域では最大の訪問介護業者となっているという。アプリから家族もしくはご本人が既往症や家族構成などの情報を入力すると、ヘルパー候補がリストされる。そこから実際の訪問をスケジュール。その後のコミュニケーションもすべてアプリ内で行える。

今回の資金調達で、新たにDallasに進出するという。サービスメモ、薬の管理などこれまでブラックボックスになりがちであった自宅での状況をデータ化し、利用者と病院や医者を結びつけるプラットフォームとなることを目指している。

3.「共感AI」Koko

2016-08-1703

[Saas/AI] Koko
Series A($2.5M) Omidyar Network and Union Square Ventures

利用者の「精神状態を理解するAI」チャットボット。

2014年にMIT Media Lab内でスタートしたスタートアップ。AIの精度があがる前は、創業者自らが利用者のメッセージに対してマニュアルで回答していた。現在も10回に1回は人が答えているというが、残りの9回AIがメッセージの中身、精神状態を理解した上で自動的に回答しているという。そして、90%の利用者は、回答の内容に満足しているという。

Kokoは、機械的なやりとりしかできないチャットボットやバーチャルアシスタントを感情豊かにすることを目指している。また、会話の内容から、衝動的な行動に走ってしまいそうな人物を特定し、それを食い止めるようなやりとりができることを目指している。現在、KikやFacebookなどのプラットフォームに対応。他のウェルネスサービス向けにAPIの提供も行っている。

4.「電話詐欺自動判定」Pindrop Security

2016-08-1704

[Saas/セキュリティ] Pindrop Security
Series C – II($5.8M) Andreessen Horowitz and Institutional Venture Partners

「詐欺の可能性のある通話」を判定するセキュリティプラットフォーム。

企業のコールセンターにかかってくる悪意のある通話をテクノロジーにより自動的に判別する。数多くの大手銀行、保険会社、政府機関、小売などがすでに活用しているという。電話の発信元、回線の種別、パケットロスの有無などを詳細に解析することで、コールセンターに電話がかかってきた瞬間に、詐欺の可能性を判定する。担当者はその情報を見て、通常よりもセキュリティに関連する質問を増やすなどの対応をすることができる。これまでに3.6億回の電話をスクリーニングしているという。

今回の資金調達で海外展開およびR&Dを進めるという。今後、アジアおよび南米に進出予定。

5.「医療コンシエルジュ」Accolade

2016-08-1705

[Enterprise/ヘルス] Accolade
Series F ($55M) Accretive, Andreessen Horowitz, Carrick Capital Partners and Comcast Ventures

企業向けの「医療コンシエルジュ」サービス。

ホテルのコンシエルジュのように、契約した企業の従業員向けに様々なヘルスケア、医療関連のサポートをしてくれるサービス。例えば、コンタクトレンズが切れたときに、電話やアプリなどを通じコンシエルジュに連絡を取ると、眼科検査をアレンジしてくれたり、割引情報を案内してくれたりする。利用者毎に専属のコンシエルジュがつき、利用者の保険の内容など個人情報を詳細な把握した上で、適切なアドバイス、サービスを提供しているという。

本社はシアトルで、現在社員は約700人。ほとんどが医者、看護婦、薬剤師などの医療関係者だという。

最先端の技術調査、市場調査、戦略コンサルティングを行っています

スクラムベンチャーズは、年間1000社超の企業調査の実績をもとに、企業のご要望に合わせてコンサルティングやリサーチを行っています。