今週の注目5社:オンラインスーパー向け自動フルフィルメント / マーケティングコンテンツ自動作成 / クラウドセキュリティプラットフォーム / スポーツイベントアプリ / 自動運転プラットフォーム

March 15, 2023 今週の注目スタートアップ

一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、注目の米国スタートアップを5社厳選して紹介します。バックナンバーはこちら

1.「オンラインスーパー向け自動フルフィルメント」Fulfil

[Service/リテール] Fulfil
Series B ($60M) DCVC, Eclipse Ventures, and Khosla Ventures

オンラインスーパー向けの自動ピッキングロボット。

オンラインスーパーのバックヤードで行われるピッキングおよびパッキング作業を自動化してくれるロボットを開発するリテールテックスタートアップ。AI・機械学習・センサー技術を搭載したFulfilのロボットが、注文を受けてから数分以内に冷蔵品や冷凍品を含むあらゆるカテゴリーの食料品を正確にピッキング。ロボットは梱包された食料品の袋をレジまで運び、ユーザーがピックアップする仕組み。温度管理による品質管理やリアルタイムの在庫管理も可能。

2017年創業、本社はマウンテンビュー(カリフォルニア州)。Eclipse Ventures等から今回調達した$60Mは、サービスの拡大に活用する予定。

2.「マーケティングコンテンツ自動作成」Typeface

[Marketing/ブランディング] Typeface
Series A ($65M) Google Ventures, Lightspeed Venture Partners, M12, and Menlo Ventures

AIを活用したマーケティングコンテンツの自動作成プラットフォーム。

ジェネレーティブAIを活用して、企業のHPや商品に関するブログ、Instagramの投稿内容など、クリエイティブなコンテンツを自動で作成してくれるマーケティングプラットフォーム。各企業のブランド向けにパーソナライズされた、マーケティング用のテキストや画像を作成してくれるという。Adobeの元CTO「Abhay Parasnis」が創業したスタートアップとしても知られている。

2022年創業、本社はサンフランシスコ。GV等から今回調達した$65Mは、引き続き製品開発に活用する予定。

3.「クラウドセキュリティプラットフォーム」Wiz

[Enterprise/サイバーセキュリティ] Wiz
Series D ($300M) Greenoaks Capital Management, Index Ventures, and Lightspeed Venture Partners

クラウド向けのセキュリティプラットフォーム。

APIを介してAWS、Azure、GCP、OCI、Alibaba Cloudなどの様々なクラウド環境に接続して可視化してくれるクラウドセキュリティプラットフォーム。すでにBMW、Morgan Stanley、Salesforce、Slack、Colgate、Blackstoneなどの大手企業を顧客に持つ。今回の資金調達によるバリュエーションは$10Bと、世界最大のサイバーセキュリティ・ユニコーンスタートアップとしても注目されている。

2020年創業、本社はニューヨーク。Lightspeed Venture Partners等から今回調達した$300Mは、チームの拡大および製品開発に活用する予定。

4.「スポーツイベントアプリ」Jump

[App/スポーツ] Jump
Seed VC ($20M) Courtside Ventures, DraftKings, Forerunner Ventures, MASTRY Ventures, MetaLabs, and Will Ventures

スポーツイベントのファン向けアプリ。

ライブスポーツのチケット販売およびパーソナライズされたファン体験を提供するアプリを開発するスポーツテックスタートアップ。例えば、ファンは試合中に追加のチケット代を支払い、より良い空席に移動したりできるという。プロ野球選手として有名な「Alex Rodriguez」が創業したスタートアップとしても注目されている。

2021年創業、本社はニューヨーク。Forerunner Ventures等から今回調達した$20Mは、チームの拡大および製品開発に活用する予定。

5.「自動運転プラットフォーム」Ghost Autonomy

[Service/モビリティ] Ghost Autonomy
Series E ($45.4M) Founders Fund, Khosla Ventures, and Sutter Hill Ventures

後付けで機能する自動運転プラットフォーム。

自動車に取り付けるだけで、自動運転(Level4)を可能にするキットを開発するモビリティスタートアップ。360°HDカメラとRadarセンサー、制御コンピュターを搭載し、AIを活用したソフトウェアであらゆる障害物や車両、車線をリアルタイムに検知し、悪天候や夜間でも人より3〜4倍の速度で反応することで衝突などの危険を回避できるという。

2017年創業、本社はマウンテンビュー(カリフォルニア州)。Founders Fund等から今回調達した$45.4Mは、引き続き開発費用に活用する予定。

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