今週の注目5社:空飛ぶタクシー / デリバリーロボット / 自動車セキュリティ / 個人情報保護 / ペットシッター

February 12, 2018 by Tak Miyata

今週も一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、面白いシリコンバレーのスタートアップを5つピックアップして紹介します。

1.「空飛ぶタクシー」Joby Aviation

[HW/飛行機] Joby Aviation
Series B ($100M) 8VC, AME Cloud Ventures, Capricorn Investment Group, EDBI, Intel Capital, JetBlue Technology Ventures, Sky Dayton and Toyota AI Ventures

電気のみを動力とした垂直離着陸(eVTOL)旅客機の開発。

通常の航空機よりも100倍静かに離着陸ができ、パイロットと乗客4人を乗せることができる。一回のフライトで150マイル(約240キロ)を飛行することができ、ヘリコプターの2倍のスピードで飛行することができる。プライベートやタクシーサービスでの使用を想定しているとのこと。プロトタイプでは短距離、短時間ながら離着陸に成功してる模様。創業メンバーは、NASAなどで新しい航空機の開発プロジェクトに関わってきた実績を持つ。Toyota AI Venturesやシンガポール経済開発庁の投資部門EDBIなども投資している。

2009年創業、本社はサンタクルス(カリフォルニア州)。Intel Capital等から今回調達した$100Mは、引き続き開発費用に活用する予定。

2.「デリバリーロボット」Nuro

[HW/ロボット] Nuro
Series A ($92M) Banyan Capital and Greylock Partners

自動運転のデリバリーロボットカー。

車体の幅は、一般的な乗用車のおよそ半分。大きめのショッピングバッグ10個程度(積載量は250ポンド)に相当するアイテムを格納できる。また、中は2つの区画に分かれており、冷蔵や保温・ロッカー機能など様々な用途に応じてカスタマイズできる。側面に設置されたタッチパッドを使ってロックを解除する仕組み。都市や郊外で、主に日用品や食品・花などの配送に活用できる。現在初期のロボットカーを6台製造中で、今年中のローンチを目指しているとのこと。

Google(自動運転開発部門)の元エンジニアが2016年に創業、本社はマウンテンビュー。Greylock Partners等から今回調達した$92Mは、引き続き製品開発に活用する予定。

3.「自動車セキュリティ」Owl Cameras

[HW/カメラ] Owl Cameras
Series A ($18M) CSAA Insurance Group, Defy Partners, Khosla Ventures, Maniv Mobility, Menlo Ventures, Moment Ventures and Sherpa Capital

自動車専用のLTEセキュリティカメラ。

ダッシュボードに設置するだけで、車内・車外の映像を24時間記録してくれるカメラ。5分で設置可能。4Gでインターネットに接続しているため、車外にいてもいつでもスマホのアプリから状況を確認できる。センサーで不審者を検知して知らせてくれる。また、事故を検知すると、事故の前後10秒間を含めて自動的に映像を携帯電話に保存してくれるため記録としても使える。音声認識コントロールも装備しており、価格はカメラとLTEのセットで$349。

AppleのiPod開発者とMicrosoftのHoloLensの開発者が2016年に創業、本社はパロアルト。Defy Partners等から今回調達した$18Mは、製造規模及び、チームの拡大に活用する予定。

4.「個人情報保護」BigID

[SaaS/セキュリティ] BigID
Series A ($14M) BOLDstart Ventures, ClearSky Power & Technology Fund, Comcast Ventures and SAP.iO Fund

顧客の個人情報管理ソリューション。

ビッグデータ内にある顧客の個人情報を整理し、プライバシーを保護するプラットフォーム。『データのためのGoogle』を目指している。最初に膨大な個人情報のインデックスを作成し、どの情報がどこに属するかを明らかにする。また、複数のデータソースを跨いだマッピング(関連付け)等も可能。EUの新しい個人情報保護の枠組みであるGDPRにも対応している。既に大手システム会社を含む20社以上の顧客を獲得しているとのこと。

2016年創業、本社はニューヨーク。従業員はニューヨークとテルアビブ(エンジニアリング部門)に16人。Comcast Ventures等から今回調達した$14Mは、従業員の採用に活用する予定。

5.「ペットシッター」Wag!

[App/ペット] Wag!
Series C ($300M) Softbank Capital

犬の散歩などを代行してくれるペットシッターを簡単に探せるアプリ。

ペットの飼い主が、散歩の代行や、出張や旅行などの際のシッターを探せるオンデマンドペットケアサービス。価格は地域などによって異なるが、30分の散歩で平均$20。犬の散歩中はGPSでどこにいるか確認できたり、散歩の距離、時間、排泄の有無などもアプリで把握できる。現在は全米の100都市以上でサービスを提供している。Softbank Vision Fundが$300Mもの資金を投資したことで注目を集めており、$650Mのバリュエーションとも言われている。

2014年創業、本社はロサンゼルス。Softbank Capital等から今回調達した$300Mは、世界的なペットケアブランド構築に活用する予定。

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