今週の注目5社:スマートベッド / AIパーソナルスタイリスト / インテリジェントLIDAR / EC割賦 / オンデマンド配送

December 21, 2017 by Tak Miyata
Eight

今週も一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、面白いシリコンバレーのスタートアップを5つピックアップして紹介します。

1.「スマートベッド」Eight

2017-12-2101

[HW/マットレス] Eight
Series B ($10.4M) Khosla Ventures and Yunqi Partners

ベッドの温度を調整したり睡眠状況をトラッキングしてくれるスマートマットレス。

睡眠前にマットレスを温めたり、起きやすいタイミングでアラームを鳴らしてくれるだけでなく、心拍数や呼吸数といったデータをトラッキングして睡眠の深さを分析(スコア化)してくれる。また、他の電化製品とも連携し、起床時にコーヒーメーカーをオンにしてくれたり、電気をつけたりできる。最近では、AmazonのAlexaと連携し、アプリを開かずに音声だけで操作が可能とのこと。価格は$699から。マンハッタンにショールームを持ち、Eight Suiteと呼ばれる店内で実際に体験できる。

2014年創業、本社はニューヨーク。Khosla Ventures等から今回調達した$10.4Mは、引き続きサービスの拡大に活用する予定。

2.「AIパーソナルスタイリスト」Lilyapp

2017-12-2105

[App/EC] Lilyapp
Seed VC ($2M) NEA, Triplepoint Capital, Global Founders Capital and Undisclosed Angel Investors

感情等も考慮して服をレコメンドしてくれるパーソナルスタイリストアプリ。

トレンドやフィット感などの従来のファッション性に加え、女性が自分の体型についてどのように感じているかも考慮に入れて服をレコメンドしてくれる。機械学習を駆使し、5000万以上のデータを収集、100万回以上の分析を繰り返し、独自のアルゴリズムを構築。アプリでは、Forever 21からNordstromまで60店舗の服をレコメンドしてくれ、購入することができる。コンバージョンレートは通常の10倍から20倍とのこと。

2015年創業、本社はパロアルト。NEA等から今回調達した$2Mは、引き続きアプリやAPIプラットフォームの開発に活用する予定。

3.「インテリジェントLIDAR」AEYE

2017-12-2104

[HW/Lidar] AEYE
Series A-II ($5.35M) Kleiner Perkins Caufield & Byers

人間の目の様に周囲の対象物に優先順位をつけることができるハイブリッドセンサー。

人間の視覚の役割を果たすLiDARセンサーは自動運転において必須のデバイスであり、Velodyneやトヨタと提携しているLuminarなど競争が激化している。AEYEのハイブリッドセンサーは、ソリッドステート型のLiDAR・高感度カメラ・AIチップを組み合わせることで、人間が運転中に意識的にしている様に、周囲の状況を即座に分析し、近くにいる人や対向車など、安全に運転するために注意を払う必要がある対象物に優先順位をつけることができる。既に、有名な自動車OEM企業と提携し開発を進めているとのこと。インテルやエアバスも投資していることで注目されている。

2013年創業、本社はプレザントン。KPCB等から今回調達した$5.35Mは、引き続き開発に活用する予定。

4.「EC割賦」Affirm

2017-12-2103

[Service/金融] Affirm
Series E ($200M) Caffeinated Capital, Founders Fund, GIC, Khosla Ventures, Lightspeed Venture Partners, Ribbit Capital and Spark Capital

オンラインショッピングの際に、「分割払い」を提供してくれるサービス。

従来のクレジットスコアによる与信方法ではなく、オンライン上の様々なデータを使った与信方法のため、クレジットカードを持てない人でも購入時にすぐに利用できるローン。支払期間は3ヶ月・6ヶ月・12ヶ月から選べ、金利は年率10%〜30%(アメリカのクレジットカードの平均金利は約16%)。これまで100万件以上の貸出実績を持ち、エクスペディアやWayfair、Casper、 Cole Haanを含む1200の小売店のオンラインショッピングに対応している。最近ではバーチャルクレジットカードも発行し、Affirmの提携先以外での買い物も可能とのこと。ミレニアム世代を中心に受け入れられ、今回の資金調達によりユニコーンの仲間入り。

ペイパルの共同創業者であるMax Levchinが2012年に創業、本社はサンフランシスコ。GIC等から今回調達した$200Mは、提携企業の拡大及び、新サービスの開発、海外展開に活用する予定。

5.「オンデマンド配送」Shipt

2017-12-2102

[Service/配送] Shipt
550M by Target Corporation

オンデマンドで食料品を自宅まで届けてくれるサービス。

アプリを通じて注文すると代わりにスーパーで買い物し、最短1時間で自宅まで配達してくれる。年会費99ドルのメンバーシップに加入すると、発注金額が35ドル以上であれば無料で何度でも配達してくれる。今回、小売大手のTargetによって買収され、2018年初から1,800店以上あるTargetの約半数の店舗で、即日配送サービスを開始し、2018年のホリデーシーズンには、ほぼすべての店舗で即日配送を可能にする予定とのこと。

2014年創業、本社はバーミンガム。

最先端の技術調査、市場調査、戦略コンサルティングを行っています

スクラムベンチャーズは、年間1000社超の企業調査の実績をもとに、企業のご要望に合わせてコンサルティングやリサーチを行っています。