今週の注目5社:EC向け物流 / デジタル体験最適化 / AI経費精算 / 産業用3Dプリンター / 完全自動運転

November 13, 2017 by Tak Miyata
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今週も一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、面白いシリコンバレーのスタートアップを5つピックアップして紹介します。

1.「EC向け物流」Shippo

2017-11-1202

[Service/配送] Shippo
Series B ($20M) 500 Startups, Bessemer Venture Partners, SoftTech VC, Union Square Ventures and Version One Ventures

EC向けの物流アウトソーシングプラットフォーム。

ECを展開する企業が、容易に物流機能を自社のアプリやサービスに組み込めるサービス。FedExやUPS、DHL等の大手物流会社と提携しており、ユーザーは顧客からの注文履歴・配送状況・返品・保険等を包括的に管理できる。また、複雑な海外への配送にも対応しており、eBay等を顧客に持つ。Shippoのユーザーは、導入後、取引量が平均して71%増加しているとのこと。ターゲットは主に中小企業で、既に1万社以上に活用されている。

2013年創業、本社はサンフランシスコ。Bessemer Venture Partners等から今回調達した$20Mは、サービスの拡大に活用する予定。

2.「デジタル体験最適化」Instart Logic

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[Saas/クラウド] Instart Logic
Series E ($30M) Andreessen Horowitz, Four Rivers Group, Geodesic Capital, H. Barton Asset Management, Hermes Growth Partners, Kleiner Perkins Caufield & Byers, Singapore Technologies Telemedia, StartX, Telstra Ventures and Tenaya Capital

AIを活用して、エンドユーザーのデジタル購入体験を最適化するプラットフォーム。

デジタル・コンテンツをより高速、安全、高品質な形で提供し、優れたコンシューマー体験をもたらすことで、オンライン収入の増大に貢献するサービス。クラウド/ウェブ/モバイル・アプリケーション性能最適化、デジタル広告/マーケティング分析等の様々な機能を持つ。ブランド等のECでは通常5%〜8%、出版社やメディア、広告プロバイダーといった企業では通常3%〜15%の収益増が見込める。顧客には、Neiman Marcus、Kate Spade、Air Asia、Nasdaq等、世界的な企業を抱え、IPOも視野に入れているとのこと。

2010年創業、本社はパロアルト。Andreessen Horowitz等から今回調達した$30Mは、主にヨーロッバ・アジア市場でのマーケティングチームの拡大に活用する予定。

3.「AI経費精算」AppZen

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[SaaS/会計] AppZen
Series A ($13M) Redpoint Ventures and Resolute Ventures

AIを活用した自動経費精算システム。

アプリにクレジットカードを登録するだけで、立て替えた費用を自動で項目分けしてくれる。また、現金で立替払いをした際には、領収書をカメラで撮影するだけで、テキスト情報を読み取り、追加情報を入力するだけで経費精算レポートを作成してくれる。また、自然言語処理・コンピュータービジョン・機械学習機能を組み合わせ、不正請求を検知してくれる。更に、不正処理のリスク度合も数値化してくれるため、リアルタイムの監査機能も兼ね備えている。

2012年創業、本社はサンタクララ。Redpoint Ventures等から今回調達した$13Mは、顧客基盤の拡大に活用する予定。

4.「産業用3Dプリンター」Markforged

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[HW/3Dプリンター] Markforged
Series C ($30M) Microsoft Ventures, next47 and Porsche Automobil Holding

産業向けのカーボンファイバー/金属用3Dプリンター。

カーボンファイバーやグラスファイバー、ケブラー等の高強度・高耐熱材料、金属等に対応したプロ仕様の3Dプリンター。サイズはデスクトップ程度だが、特性を活かし、航空宇宙・自動車産業での使用にも耐えうる部品等の製作に活用されている。プロトタイプのみならず完成品として使われている事例もあるとのこと。アメリカ空軍やエアバス・GE・Ford等を顧客に持つ。既に黒字化しており、年率300%で急成長している。

2013年創業、本社はボストン。Microsoft Ventures等から今回調達した$30Mは、新製品の開発に活用する予定。

5.「完全自動運転」Optimus Ride

2017-11-1203

[Service/自動車] Optimus Ride
Series A ($18M) Emerson Collective, Fraser McCombs Capital, Greycroft Partners and Joi Ito

完全自動運転車のソフトウェア開発。

MITからスピンオフし設立された、完全自動運転車(レベル4)の開発を目指すスタートアップ。創業チームには、コンピュータービジョンや機械学習だけでなく、都市デザインの専門家も加わっている。2017年6月より、ボストンコンサルティング・nuTonomyがボストン市の協力により実施している市内の公道における実証実験に参加している。MITメディアラボ所長の伊藤穣一氏も投資をしており注目を集めている。

2015年創業、本社はボストン。Greycroft Partners等から今回調達した$18Mは、引き続き開発費用として活用する予定。

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