今週の注目5社:ランチ事前注文 / プロ仕様写真加工 / 医療用VR / バッテリーレスIoT / ARヘッドセット

October 30, 2017 by Tak Miyata
Allset

今週も一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、面白いシリコンバレーのスタートアップを5つピックアップして紹介します。

1.「ランチ事前注文」Allset

2017-10-2903

[App/フード] Allset
Series A ($5M) Andreessen Horowitz and Greycroft Partners

レストランの席予約・注文・支払までを事前に済ませられるアプリ。

顧客のランチタイム短縮とレストランの回転率を向上させるための事前注文サービス。アプリを開くと近隣でサービス対応しているレストランが表示され、行きたいレストランを選ぶ。後は到着時間とメニューから料理を注文するだけ。レストランに到着すると注文した料理がすぐに運ばれ、食べ終わると支払もせずに帰るだけのため滞在時間は30分程度で済むとのこと。顧客の注文金額の12%をレストランから徴収する仕組み。既にサンフランシスコ、ニューヨーク、ロサンゼルスなど9都市700以上のレストランと提携し、毎月22,000人がこのアプリを通じて注文しているとのこと。

2015年創業、本社はサンフランシスコ。Greycroft Partners等から今回調達した$5Mは、ヒューストン、フィラデルフィア、フェニックス、ワシントンDCなどの新たな都市への展開に活用する予定。

2.「プロ仕様写真加工」SelfMade

2017-10-2902

[Marketing/ソーシャル] SelfMade
Series B ($11M) BoxGroup, CrunchFund, FirstMark Capital, Founder Collective and SV Angel

自分で撮った写真をプロ仕様に加工してくれる写真編集サービス。

ユーザーが自身で撮った写真を送り、編集内容をリクエストすると、数分(リクエスト内容によっては1日)でプロ仕様に編集された写真が送られてくるサービス。現在、インドネシアにプロの写真編集チームを抱えている。写真の編集に加え、インスタグラムにどのタイミングでどの写真を投稿するかといったセルフブランディングのアドバイスも行う。現在、企業や専門家向けにサービスを提供しており、料金プランは12枚の写真編集を含む$49.99/月から60枚の写真編集を含む$499.99のビジネスプランまで様々。今年後半には、一般個人向けのサービスも展開予定とのこと。

2015年創業、本社はニューヨーク。FirstMark Capital等から今回調達した$11Mは、個人向けサービスの展開に活用する予定。

3.「医療用VR」EchoPixel

2017-10-2901

[Saas/メディカル] EchoPixel
Series A-II ($8.5M) Intel Capital

医療画像を3Dモデルに変換する医療用VRソフト。

CTスキャンなどで得た患者の臓器に関する2Dデータを3Dモデル化して可視化し、インタラクティブな操作ができるようにした「True 3D」と呼ばれるVRソフトを提供する。モデルは実物大で表示されるので、医師は臓器のサイズ感や、臓器同士の距離感などの空間情報も把握できる。また、臓器の3Dモデルにタッチして、自在に回転させることもできるため、医療知識を術前に学習することができ、より適切で迅速な処置が可能となる。専門分野を問わず、医師なら誰でも使えるとのこと。

2012年創業、本社はマウンテンビュー。Intel Capital等から今回調達した$8.5Mは、製品の広告・宣伝及び、研究開発費に活用する予定。

4.「バッテリーレスIoT」PsiKick

2017-10-2904

[HW/センサー] PsiKick
Series C ($7.26M) New Enterprise Associates and Osage University Partners

IoTデバイス向けのバッテリーレス無線デバイス。

現在50億個と言われているIoTデバイスも将来的には1兆個のIoTデバイスが普及すると言われており、その際に発生するバッテリー問題(デバイスへの電源供給)を解決するデバイス。マイクロチップ型で、受信する電波そのものを電源にして起動するため、従来よりも1000分の1の超低消費電力を実現している。様々なIoTデバイスでの活用が想定されており、バッテリーレスIoTの実現に向けて期待されている。

2012年創業、本社はサンタクララ。NEA等から今回調達した$7.26Mは、引き続き製品開発に活用する予定。

5.「ARヘッドセット」Magic Leap

2017-10-2905

[HW/AR] Magic Leap
Series D ($502M) Alibaba Group, EDBI, Fidelity Investments, Grupo Globo, Janus Henderson Global Investors, Temasek Holdings and Undisclosed Investors

ARデバイス開発スタートアップ。

ヘッドセットの価格は1,500ドル〜2,000ドルになる予定で、サイズはSnapchatのARグラス(Spectacles)よりは大きく、Oculus等のVRヘッドセットよりは小さいとのこと。今後6ヶ月以内に特定の少人数グループに対して製品を届けるかもしれないとも言われている。$502Mの大型資金調達で、既に調達額の合計は$1.9Bにものぼる。金額もさることながら、アリババやシンガポール政府の投資ファンドであるTemasek Holdingsなどが投資していることでも注目を集めている。

2011年創業、本社はフロリダ。Temasek等から今回調達した$502Mは、引き続き製品開発に活用する予定。

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