今週の注目5社:自販機コンビニ / 可動式家具 / デジタル教育 / 売掛金自動回収 / オンラインパトロン

September 25, 2017 by Tak Miyata
Bodega

今週も一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、面白いシリコンバレーのスタートアップを5つピックアップして紹介します。

1.「自販機コンビニ」Bodega

2017-09-2405

[Commerce/消費財] Bodega
Seed VC ($2.5M) First Round Capital and Homebrew From Oakland

日用品などを扱う小型コンビニ自販機。

幅5ft(約1.5メートル)とコンパクトな自販機の中に、非生鮮食料品などの商品が陳列されている。取り扱う商品は、機械学習によってその場所で最も需要のある商品が選ばれるとのこと。アプリをダウンロードし、ストアコードを打つと自販機のドアが開き、好きな商品を取り出すだけ。カメラとセンサーが搭載されており、顧客が何の商品を何個取ったかを認識できる。支払はアプリに登録したクレジットカードから自動的に引き落とされる仕組み。現在は西海岸のオフィスやアパート、ジムなど50箇所で展開しており、2018年末までには1000箇所へ拡大を目指すとのこと。

元Googleの二人の従業員が2016年に創業、本社はサンフランシスコ。First Round Capital等から今回調達した$2.5Mは今後の店舗拡大のために使うとのこと。

2.「可動式家具」Ori

2017-09-2404

[HW/インテリア] Ori
Series A ($6M) Khosla Ventures

家具の配置を自動的に変更できる、可動式家具システム。

クローゼット、ソファ、ベッド、デスクが1台にビルトインされており、ボタン一つで様々な形態に変更可能。ボタンに加え、Amazon Echoに対応した音声認識機能もあるため口頭で変更することもできる。コンセントを差し込むだけですぐに設置できるため機動性も高い。価格は1台$10,000での販売を想定しており、Oriが備え付けられたアパートをサンフランシスコ、ニューヨーク、ボストンなどで月額$3,000で貸し出す予定。

創業は2015年、本社はボストン。Khosla Ventures等から今回調達した$6Mはシステム開発やチームの拡大に活用するとのこと。

3.「デジタル教育」Mission U

2017-09-2401

[Service/教育] MissionU
Series A ($8.5M) BoxGroup, First Round Capital, FirstMark Capital, John Doerr, Learn Capital, Omidyar Network, Rethink Education and University Ventures

実務に直結するスキルに特化した教育プログラム。

データアナリティクスやビジネスインテリジェンスなど、実務に特化した一年制のプログラムを提供している。通常のオンラインクラスに加え、対面のクラスが隔週で行われるスタイル。ハーバードやスタンフォードといったトップスクールがプログラムのアドバイザーとして名を連ねている。授業は無料で受けることができ、卒業後に年収$50,000以上稼いだ場合、年収の15%を三年間にわたって支払う仕組み。既に、Spotify、UBER、Lyft、WARBY PARKERなどと提携している。

2016年創業、本社はサンフランシスコ。FirstMark Capital等から今回調達した$8.5Mはプログラムの拡充及び、サンフランシスコ以外へのサービス展開に活用するとのこと。

4.「売掛金自動回収」YayPay

2017-09-2402

[SaaS/金融] YayPay
Series A ($5.3M) 500 Startups, Aspect Ventures, Birchmere Ventures, Fifth Third Bank, Gaingels, QED Investors, Techstars and Zelkova Ventures

自動で売掛金の入金状況の確認及び、催促をしてくれるプラットフォーム。

経理部が多くの時間を費やしていた、売掛金の回収業務を自動でチェックし、取引先に督促のメールも送付してくれる。更に、売掛金の回収状況及び、過去の支払状況を分析し、キャッシュフローの将来予測も立ててくれる。現状のERPやCRMとも統合可能で、シームレスに管理することができる。中小企業を主にターゲットにしており、既に15万件以上の請求書を処理し、$100M以上の売掛金を回収している。売上債権回転率を最大25%改善した実績もあるとのこと。

創業は2015年、本社はサンフランシスコ。QED Investors等から今回調達した$5.3Mは優秀な人材の確保やソフトウェアの改善、営業活動の強化に活用するとのこと。

5.「オンラインパトロン」Patreon

2017-09-2403

[Service/エンターテイメント] Patreon
Series C (NA) Index Ventures

アーティストなどのクリエイターの活動資金援助プラットフォーム。

ファンが好きなクリエイターにパトロンとして、毎月定額を支援金として支払うサービス。ファンは支援金と引き換えに、クリエイターのコンテンツを早期に独占的に見ることが可能。Patreonはその内、5%を徴収するビジネスモデル。クリエイターは、ビデオグラファー、ミュージシャン、ライター、イラストレーター、アニメーター、ポッドキャスター、ゲームメーカーなど多彩。既に5万人のクリエイターが登録しており、100万人の購読者がいる。購読者は月平均12ドルを支払っており、2017年は$150Mの支援金がクリエイターに支払われるとのこと。

創業は2013年、本社はサンフランシスコ。Index Ventures等から今回調達した資金はプラットフォームの開発費用及び、新しいマーケットの開拓に活用するとのこと。

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