今週の注目5社:オンデマンドファッション / 紙デジタル化 / AIコンテンツマーケ / オンライン薬局 / VR広告

August 28, 2017 by Tak Miyata
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1.「オンデマンドファッション」VIDA & Co.

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[Marketplace/ファッション] VIDA & Co.
Seed VC – II ($5.5M) Azure Capital Partners, Google Ventures and Slow Ventures

アーティストのデザインをプリントした商品をオンデマンドで製造、販売するプラットフォーム。

アーティストたちが自身のデザインを提出すると、デジタルプリント技術を用いて布地に直接デザインを印刷し、商品として仕上げてくれる。商品完成後、VIDAのショッピングサイトに掲載。デジタルプリント技術を用いたアパレル生産は、従来の生産方法よりもリードタイムが短く、在庫を持たないオンデマンド生産が可能だという。3D印刷による宝飾品の生産にも着手しており、取り扱いアイテムは、服、服飾雑貨、ジュエリー、インテリア雑貨など多数。デザイン以外の製造販売プロセスはすべてVIDAが引き受け、アーティストは総売上の中から10%を受け取る。約150カ国に在住する10万人以上のアーティストやクリエイターへとコミュニティを広げており、既に200万件以上のSKUが登録済み。毎日約5000件が追加されている。

2014年創業、本社はサンフランシスコ。2017年夏のY Combinatorに参加。今回Google Ventures等から調達した$5.5Mは、布地以外の領域へビジネスを拡大するために活用する予定。

2. 「紙デジタル化」Ripcord

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[Service/データ] Ripcord
Debt ($15M) Undisclosed Investors
Series B ($25M) Icon Ventures, Kleiner Perkins Caufield & Byers, Lux Capital and Silicon Valley Bank

ロボットを用いてオフィスの紙の資料をデジタル化し、保管するサービス。

デジタル化したい資料を箱詰めしRipcordへ送付すると、高解像度カメラとOCR、画像認識技術を搭載した独自開発のロボットで、スキャン、資料の分類、アップロードを自動で行い、クラウド上で検索ができるようにしてくれる。スキャンデータはSAP、Oracle等のエンタープライズシステムとも連携できるという。価格は、月間契約で$0.004/ページ。今年度初頭にサービスを立ち上げたばかりだが、既にいくつかのFortune 100企業を顧客に持ち、建設大手のBechtel等を含む。

2015年創業、本社はカリフォルニア州。2018年末までに人員を100名以上追加予定。今回Kleiner Perkins Caufield & Byers等から調達した$25Mおよび借入金$15Mは、自動読み取りロボットの増築やソフトウェア機能拡張等に活用する予定。

3. 「AIコンテンツマーケ」Narrativ

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[Marketing/AI] Narrativ
Seed VC ($3M) New Enterprise Associates and Talis Capital

記事の内容を元にしたリアルタイム広告生成プラットフォーム。

ライターが記事に挿入するリンクや画像などから自動的に広告を生成。読者が広告をクリックするたびに、リアルタイムで広告のオークションを実施し、一番高いビットを行った小売業者のサイトへ読者を誘導してくれる。自動で広告を生成してくれるためライターはアフリエイト広告等を挿入する必要がなく、通常の記事を作成するのと同じ手順で新たな広告収入の機会を得ることができる。また、読者が広告をクリックしてからのオークションになるため、通常のバナー広告等と比較すると、より高い確率で収益に結び付けやすくなるという。すでにNew York Magazine等を含む複数の出版社、小売業者とテストを行っており、出版社の1クリックから得られる収益を250%に拡大したり、小売業者のROIを年率で62%上昇させるなどの効果があったという。

2015年創業、本社はニューヨーク。今回New Enterprise Associates等から調達した$3Mは、製品開発・機能拡張に活用する予定。

4.「オンライン薬局」Phil

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[Service/ヘルスケア] Phil
Series A ($10M) Crosslink Capital, Eniac Ventures, Forerunner Ventures, Silicon Valley Bank, SoftTech VC, SV Angel and Transmedia Capital

オンラインの処方箋管理・医薬品配達サービス。

患者と医師、保険会社、薬局等のやり取りを自動化し、薬の購入がタイムリーかつ効率的に行えるようにしてくれる。会員登録をすると、郵便番号から地元の薬局とマッチング。処方箋をオンラインで登録するか医師に送付してもらうことで、調剤薬を自宅まで配送してくれる。同一処方薬の繰り返し購入を認める“リフィル処方箋”にも対応。薬が切れそうになると新たに薬を届けてくれる。追加料金はかからず、配送料も無料。アメリカ国内の主要な薬局と提携しており、人口カバー率は95%に上る。また全国8,000人の医者と提携済み。

2015年創業、本社はサンフランシスコ。今後12か月間で新たに200の個人経営型調剤薬局と提携予定。

5.「VR広告」Immersv

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[Ad/VR] Immersv
Series A ($10.5M) East Ventures, Foundation Capital, GREE Ventures, I-Mobile, Initial Capital, Metaps, The Venture Reality Fund and Vive X

VRおよび360度動画向けの広告ネットワーク。

広告主向けにVRや360度動画へ広告を掲載するためのソリューションを提供する。過去にNissanやUnited等と広告キャンペーンを行い成功を収めており、CTRは5%程度だったものの、ビュー・スルー・レートは85%という高い実績を上げている。 現在は、動画再生前に挿入されるプリロール型広告と画面全体に広告を表示するインタースティシャル動画広告を提供しているが、 将来的には通常のサイトにVR広告を展開することを目指している。既に収益を上げており、360度動画向けの広告収入が主要。VR向け広告も今後伸びが期待できるという。

2015年創業、本社はカリフォルニア州。GREEが当調達ラウンドに参画している。調達した$10.5Mは、グローバル展開推進と人員増強、製品の機能拡張等に活用する予定。

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