今週の注目5社:音声制御AI / デジタルシャーシ / ソーシャルVR / レストラン顧客管理 / スマートカード

February 9, 2017 by Tak Miyata
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今週も一週間の資金調達およびM&Aのニュースから、面白いシリコンバレーのスタートアップを5つピックアップして紹介します。

1.「音声制御AI」SoundHound

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[Saas/音声] SoundHound
Series D ($75M) KPCB, Nomura Holdings, NVIDIA GPU Ventures, Sompo Japan Insurance, TransLink Capital

「音声制御AIのプラットフォーム」を提供する。

声で音楽の曲名を特定するアプリの提供からスタートしたが、現在では音声認識技術を活かして「Houndify」と呼ばれるボイスコントロールのプラットフォームを提供している。Amazon Alexaのモバイル版とも言われている。既に、2万人以上のデベロッパーがプラットフォーム上で開発しており、UBERやExpediaでも活用されている。

本社はサンタクララ。NVIDIAやSamsung等から今回調達した$75Mは「Houndify」の開発及び、アジアや欧州マーケットへの市場拡大に活用する予定。

2.「デジタルシャーシ」ClearMotion

20170209002[HW/モビリティ] ClearMotion
Series C ($100M) J.P. Morgan Partners, New Enterprise Associates, Qualcomm Ventures and World Innovation Lab

ソフトウェアを活用した「デジタルシャーシ」を提供する。

独自のアルゴリズムで路面状況をリアルタイムにモニタリングし、シャーシを制御して衝撃を吸収する。ヘッドホンのノイズキャンセリング機能の様に、運転中の振動を吸収し快適な自動車ライフを提供する。まだローンチ前だが、自動運転への活用も期待されておりマーケットからの期待値は高い。

2009年にMITの学生によって設立され、従業員は現在115名。J.P. Morgan等から今回調達した$100Mは引き続き開発費用として活用する予定。

3.「ソーシャルVR」Against Gravity

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[Contents/VR] Against Gravity Corp.
Series A ($5M) Betaworks, First Round Capital, Maveron, Sequoia Capital, The Venture Reality Fund and Vulcan Capital

「Rec Room」というソーシャルVRアプリを開発する。

Rec Roomでは水鉄砲で打ち合うサバイバルゲームや卓球といったVRゲームを、世界中のユーザーと対人プレイできる。Oculus RiftとHTC Viveに対応している。更にボイスチャット機能を持ち、容易に他のユーザーとコミュニケーションが可能。2016年下半期だけで10万人以上のユーザーを獲得しており、平均プレイ時間は35分。

本社はシアトル。Sequoia等から今回調達した$5Mは、引き続きRec Roomの開発に活用する予定。

4.「レストラン顧客管理」Reserve

20170209003[Service/レストラン] Reserve Media
Series B ($10M) Expa, First Round Capital and Human Ventures Capital

レストラン向けに、予約・決済・顧客データ管理といった一元管理ツールを提供する。

「Reserve for Restaurants」と呼ばれるサービスでは、レストランの予約管理・決済に加え、顧客の好みやアレルギーといった顧客データベースも同時に提供する。レストランは月額$99でこのシステムを使用できる。既に500以上のレストランで使用され、900万回以上の予約実績を誇る。

2014年、NYにて創業。UberのCo-founderも創業に参画している。今回調達した$10Mは、2017年第2四半期ローンチ予定の新サービスの開発に活用する予定。

5.「スマートカード」Qvivr

20170209005[HW/ファイナンス] Qvivr
Series A ($5M) Khosla Ventures

複数のクレジッド・デビットカードを一元管理できるスマートカードを提供する。

「SWYP」と呼ばれるクレジットカード型の端末には、最大で25枚分のカードを保存可能。事前に2枚購入すると、1枚当たり$79+シッピング費用で購入できる。品質上の問題から出荷を2017年夏頃に延期しているが、既に数万もの事前予約が入っているとのこと。

2014年、サンタクララにて創業。Khosla Ventures等から今回調達した$5Mは、ミレニアム世代向けの新製品開発に活用する予定。

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