2016年注目シリコンバレー関連ポストベスト5。老舗企業によるM&A、自動運転、VR、さて1位は?
今年も一年間スクラムベンチャーズのブログにお付き合いいただきありがとうございました。今回が今年最後のポストとなります。昨年に続き、2016年のアクセス上位Best5をお届けしたいと思います。今年、日本から注目が高かったシリコンバレー関連のトピックスです。
5位<9月12日>Scrumの投資先の「バス会社」がFordに買収されました。
第5位は、弊社の投資先 Chariotが、大手自動車メーカー Fordに買収されたニュースでした。
思えばちょうど一年前の一月のCESで、FordのCEOのMark Fieldsが「自動車メーカーから移動サービス業への脱皮」を宣言してからわずか9ヶ月後の出来事でした。
自動車、Mobility業界を注力投資分野としているScrumとしても、業界がダイナミックに変化をしていることを改めて再認識させられる出来事でした。
4位<1月6日>日本とアメリカ、どちらでスタートアップをはじめるべきか?
第4位は、TMI総合法律事務所所属の弁護士3名(波多江氏、竹内氏、小川氏)が運営するサイト BizLawInfo.JP からの寄稿記事です。
「日本とアメリカ、どちらでスタートアップをはじめるべきか?」という問いかけが、Newspicksで物議をかもしました。
3位<1月27日>これから自動車業界に起こる3つの変化。一世帯当たりの車台数が「半減」する時代に何が起きるのか?
第3位も自動車関連、1月の更新以降長きにわたりアクセスされたのがこちらの記事です。
その後の自動車業界の大変革はみなさんご承知の通りですが、このポストを書いた時点では、今ほど自動運転の開発が加速することや、すでにSan Franciscoの公道でUBERによるテストが開始されているということなどは想像できていませんでした。この業界の変化の加速感には驚かされます。
2位<2月10日>プロダクト非公開で時価総額5000億円となったMagic Leap。Alibabaが出資した意味、分かりますか?
第2位は、VR元年の今年、VR / AR関連で注目を集めたのがこのポスト。
一年経った今も、Magic Leapはまだベールを脱いでいませんが、Oculus、Sony、Googleなどが相次いでVR製品をリリースしています。MagicLeapに期待が集まっているAR/MRという意味では、すでにリリースしたSpectaclesが大きな話題となっているSnapchatあたりがダークホースなのかもしれません。
1位<8月16日>「VC投資全体の1/3」を占めるまでになった大企業によるCVC
そして第1位は、今年日本でも大きなブームとなったCVC(Corporate Venture Capital)に関するポスト。
CVCの投資額が増加し、VC全体投資の3割を占めるようになったというデータには正直驚きました。いろいろな意味でまだ新しい段階にあるこのテーマは2017年も引き続き議論を呼びそうです。
11月に開催したScrum Ventures CEO Summitでも「Japanese CVCs in Silicon Valley」のパネルディスカッションは注目を集めていました。詳しくは、シリコンバレーで成功する7つの秘訣:Scrum CEO Summit 2016 を振り返る。
番外編<5月23日>販売台数40%減の衝撃予測 自動車産業の脅威「次世代カーシェア」[WEDGE 6月号寄稿記事]
こちらはWEDGE6月号への寄稿記事。こちらも「販売台数40%減」という衝撃的な見出しだったこともあってかNewspicks等で話題となりました。
2016年を一言で振り返ると「イノベーションが加速した年」だと思います。
主だった新製品、サービスを振り返ると
- 3月:Facebook Live
- 3月:Amazon Style Code Live (生放送ショッピングチャンネル)
- 4月:Microsoft Bot
- 5月:Google Home
- 6月:Tesla, Solar City買収
- 7月:Pokemon Go
- 8月:Tesla マスタープラン
- 10月:Google Assistant
- 12月:Amazon Go
などがありました。
世界に25億台ものスマホが普及していたからこそ作り出された、Pokemon Goのブームもありましたが、「ポストスマホ」のトレンドも大きく動きました。特に、「車」「家」「店」といったハードウェア、プラットフォームで新しいイノベーションが加速していきました。
果たして2017年はどんな年になるでしょうか。
Scrum Venturesでは、来年もシリコンバレーでの投資活動を通して得られる新しい情報やインサイトを、ブログを通してお届けしたいと思います。
引き続き来年もよろしくお願いします。