今週の注目5社:プログラミング教育ロボット / AIウェブサイト構築 / 子供服サブスクリプション / リアルタイム人数カウント / 営業代行AI

August 4, 2016 今週の注目スタートアップ

今週も一週間の資金調達のニュースから、面白いシリコンバレーのスタートアップを5つピックアップして紹介します。

1.「プログラム教育ロボット」Wonder Workshop

2016-08-0401

[HW/教育] Wonder Workshop
Series B ($20M) CRV, Madrona Venture Group, TCL Capital and WI Harper Group

子供が「プログラミングを学ぶ」ことができるロボット。

スマートフォンから簡単なコマンドやコードを書くことで、動きを指定したり、音を鳴らしたりすることができる子供向けロボット。これまで18ヶ月で、14万台を販売しているという。世界中の小学校で導入されており、その数はすでに7,000を超えるという。さらに今年8,000の学校に販売を予定している。

今回の資金は、中国市場に進出するために活用する。中国は子供の教育に大きなお金を使う国で、現在多くの小売店、オンライン事業者と提携交渉中だという。

2.「AIウェブサイト構築」B12

2016-08-0405

[Saas/デザイン] B12
Series A ($12.4M) Breyer Capital, Founder Collective, General Catalyst Partners and SV Angel

人工知能を活用した「Webサイト自動構築」サービス。

AIによるWebサイトの自動生成とそれをベースにサイトを仕上げるフリーランスのデザイナーとの組み合わせからなるプラットフォーム。デザインチームに希望を伝えると、AIを活用し24時間以内に複数のデザインオプションを作成する。そこからデザイナーとコミュニケーションをしながら、サイトを完成させていく。

サービスは月額$199、年払いをすると$166となる。Orchestraと呼ばれる独自構築のOSSのAIソフトをバックエンドで利用している。2015年NYで創業。現在従業員は11名。

3.「子供服サブスクリプション」Rockets of Awesome

2016-08-0406

[Commerce/ファッション] Rockets of Awesome
Seed VC ($7M) Forerunner Ventures, General Catalyst Partners and Launch Fund

子供服のサブスクリプションサービス。

どんどん成長する子供の体に合わせて買い物に行く手間を軽減するようにと考えられたサービス。過去の履歴などをベースにパーソナライズされた12着の子供服が入った箱が年に4回届く。価格は、商品毎についており、$12-36まで幅広い。親は、受け取った箱の中から、気に入った商品だけキープし、その分だけ料金を支払うという仕組み。

商品は、Gapなど大手で経験を積んだ自社デザイナーによりデザインされているという。

4.「リアルタイム人数カウント」Density

2016-08-0404

[HW/IoT] Density
Series A ($4M) Jason Calacanis, Ludlow Ventures and Mark Suster

建物の内部に人が何人いるかをカウントするセンサー。

簡単に設置が可能なWiFi付き赤外線センサーで、ドアの上などに設置する。そのドアから建物に何人が入っていったか、そして出ていったかを簡単にかつ正確に把握できる。赤外線のみを用いており、人間の画像などは撮影しないため、プライバシーの問題はないという。

デバイス自体は無料で、データへのアクセス料が月額$45となっている。すでに、大学、テーマパーク、UBERなどのオフィスで活用されているという。

5.「営業代行AI」LeadGenius

2016-08-0403

[Enterprise/Marketing] LeadGenius
Series B ($10M)  Javelin Venture Partners, Kapor Capital, Scrum Ventures, Sierra Ventures and Y Combinator

見込み客リストの作成からEメールマーケティングまでの「営業活動を自動化」するサービス。

4000万を超えるウェブサイト、ソーシャルメディア、政府のデータベース、などをベースに人工知能が、顧客のサービスのターゲットとなる潜在顧客をリスト化している。 集めたデータをデータサイエンティストが属性などを基に修正し、より精度の高いデータに仕上げている。その上で、対象となる商品のターゲットとなるコンタクト先を絞り、パーソナライズされたメールを自動的に送付する。そしてその後のフォローアップなども全て自動的に行うことで、営業にかかる手間を大幅に効率化できるというソリューションを提供している。

UC Berkeleyの卒業生3人が2011年に創業。Google、eBayなどFortune500の企業が利用している。売り上げは過去20ヶ月で6倍になった。Scrum Venturesの投資先である。

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