今週の注目5社:ルワンダ薬配達ドローン / オンデマンドパーキング / ユニバーサル患者ID / 広告AI / Chatbot App
今週も一週間の資金調達のニュースから、面白いシリコンバレーのスタートアップを5つピックアップして紹介します。
1.「ルワンダ薬配達ドローン」Zipline
[HW/ドローン] Zipline International
Series B ($18M) AME Cloud Ventures, Google Ventures, Paul Allen and Sequoia Capital
2.「オンデマンドパーキング」Luxe
[Commerce/パーキング] Luxe
Series B ($50M) Hertz Global Holdings, Redpoint Ventures and Venrock
Luxeは、この「オンデマンドパーキング」サービス業界のリーダーと呼べる存在で、今回、レンタカー大手のHertzから$50Mを調達し、HertzのCEOのJohn Tague (元 Unted Airline社長)が取締役に就任した。現在は、San Francisco, Los Angels, New York, Austin, Chicago, Seattleの6都市に展開をしているが、今回調達した資金は、他の都市への展開へ使うという。
オンデマンドパーキングの業界は、順風満帆というわけではなく、BMWから出資を受けたライバルのZirxはすでにピボットし、「企業向けサービス」に特化をしている。一方で、レンターカー業界も、UBERなど「駐車場の心配をしなくてよいサービスとの競争」にさらされており、今回両者の思惑が一致し、Hertzの出資が実現したと見られている。
3.「ユニバーサル患者ID」CrossCHX
[HW/病院] CrossChx
Series C ($15M) Khosla Ventures, Moonshots Capital, NCT Ventures and Silicon Valley Bank
4.「広告AI」Persado
[Ad/AI] Persado
Series C ($30M) American Express Ventures, Bain Capital Ventures, Citi Ventures, Goldman Sachs and StarVest Partners
人工知能を活用することで「最適化されたマーケティングメッセージを自動生成」するプラットフォーム。
従来のようにマーケターがマーケティングメッセージを書くのではなく、100万に分類されたワードとフレーズのデータを元に、センチメント分析、メッセージ分析、感情分析などを加え、クライアントから渡されたメッセージを元に自動で生成、最適化していく。これまでクロスセル、アップセルなど4,000のキャンペーンを運用し、平均のコンバージョン率は49.5%を達成しているという。
社員は200名。Amex、CitiなどのCVCから投資を受けている。
5.「Chatbot App」Luka
[App/Message] Luka
Series A ($4.42M) Justin Waldron, Ludlow Ventures, Sherpa Capital and Y Combinator
「AIを活用したメッセージ」アプリ。
当初は、「Yelp対抗」として、グルメに特化し、オススメのレストランを聞いたり、予約ができるレストランをBotが探してくれるアプリとしてスタートした。今回、グルメ以外に、天気予報、ニュース、画像検索、ゲームなどのBotも加わり、様々な質問を理解し、回答できるよう生まれ変わった。
実際は、まだBotを使うユーザはそれほど多くないため、表現がナチュラルな表現になるようにするなどの工夫を加えているという。