「IoTコマース」生活に入り込むアマゾンの戦略

April 7, 2015 by Tak Miyata
amazon_dash

朝起きてコーヒーを淹れようと思ったら、コーヒーが切れていた。今の日常で良くある場面でしょう。Amazonが新たに発表したボタン型デバイス「Amazon Dash Button」は、こんな日常の場面をスマートに解決してくれるIoTデバイスです。コーヒー、洗剤、おむつ、水、など17の日用品に関して、それぞれのメーカーと組み、「ボタン一つで注文ができるデバイス」を「無料」で提供し始めました。

P&Gの洗剤の「Tideボタン」であれば洗濯機に貼り付けておくことができ、必要となった瞬間にボタンを押すだけで、WiFiで繋がったスマホ経由で注文が送られ、Tideが自宅にすぐに届くという仕掛けです(しかも、Prime Nowの圏内であれば1時間で) 。

いわゆる「スマート家電」のアプローチのように、通信モジュールを組み込んだ新しいハードウェアを購入させるのではなく、通信機能のついた単機能のボタンを「無料で配る」というアプローチはなかなか秀逸です。 「Amazon Dash」「Amazon Echo」と様々なアプローチでトライしてきた「IoTコマース」が、このシンプルなボタンでついにスケールしていくのか見ものです。

また、Developer programも同時に発表しており、ハードウェアメーカーが自社のハードウェアに、この消耗品補充機能を組み込むことを可能としています。日本からはブラザーが参加をしており、秋に発売される新しいプリンターはボタンを押すだけでインクカートリッジに家に届くということのようです。

「皮膚科診察アプリ」のSpruce Health、「介護士マーケットプレイス」のHonor Technology,「ドローン管理Saas」のDroneDeployなどが新たに資金調達しました。

Spruce Healthは「皮膚科」に特化した遠隔医療アプリで、動画にあるように利用シーンも価値も明確です。こうした「触診不要」なカテゴリーの診療はどんどん遠隔化していくと思われます。

Honor Technologyは、「訪問介護」に特化したマーケットプレイスで、Care.comなど統合型の先行者が数多くいる中で、こうしたバーティカル特化のマーケットプレイスが出てくるというのは一つのトレンドとなっています。

 


資金調達

[Service/医療] Spruce Health
Series A (Mar 31, 2015; $15M) KPCB, Google Ventures, Cowboy Ventures
「皮膚科診察アプリ」

[Marketplace/介護] Honor Technology
Series A (Apr 2, 2015; $20M) True Ventures, Andreessen Horowitz, Kapor Capital
「介護士マーケットプレイス」

[Saas/ドローン] DroneDeploy
Series A (Mar 31, 2015; $9M) SoftTech VC, AngelPad and Data Collective
「ドローン管理Saas」

[Marketplace/スポーツ] CoachUp
Angel (Mar 30, 2015) Stephen Curry
「アスリート向け個人コーチマーケットプレイス」

[Game/ギャンブル] DraftKIngs
Corporate Minority (Apr 3, 2015; $250M; Valuation: $900M) The Walt Disney Company
「ファンタジースポーツプラットフォーム」

 


M&A

[App/ミーティング] Refresh
N/A by LinkedIn
「ミーティング準備アプリ」

[Enterprise/チーム] tenXer
N/A by Twitter
「エンジニアチームの業務効率化」

 


IPO

[Service/ドメイン] Go Daddy
Raised $460M; Valued at $4.5B
「中小企業向けWebサイト構築」

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