IoT大爆発。今年のCESは「スマホの次」へのターニングポイント。

January 13, 2015 スクラム代表・宮田ブログ

1/6からLas Vegasで開催された世界最大の家電見本市 CESは、ここ数年の停滞感が嘘のような盛り上がりでした。

Scrum Venturesは、新たに立ち上げた動画メディア ”ZenSquareTV”の第一弾企画としてこのCESを取材し、日経新聞電子版に動画制作協力させていただきました( 記事 / 動画 )。ZenSquareTVでは、今後、起業家インタビュー、イベント取材、トレンド情報等、シリコンバレーの最新情報を動画でお届けします。

今回のCESはまさに「IoT元年」と言えるものでした。スマートカー、スマートハウス、3Dプリンター / スキャナー、ウェアラブル、ドローン、など様々なカテゴリーの製品で全く新しい展開を想像させるわくわくする製品が並んでいました。

ウェアラブルデバイスだけでも100を超える展示があり一見混沌としている感がありましたが、その一方で「プラットフォーム」の覇権争いも着々と進展していることに注目です。

Google傘下のNESTはそのスマートホームプラットフォーム、”Works with NEST” に新たに15のパートナーを加えたことを発表し着々とそのエコシステムを拡張していますし、Samsung傘下のSmartthingsもスマートホームにおける「プレミア課金サービス」を始めるなど「ハードの先」を見据えた動きが活発です。

スマホ、タブレットなど新しいハードの普及スピードは近年早まっており、IoTも普及した後「IoTにおけるTwitter」「IoTにおけるUBER」は何なのかを考え始めるタイミングかもしれません。

「オンデマンドフィットネス」のFitmob、「小型衛星推進技術」のAccion Systems、「マリファナファンド」のPrivateer Holdingsなどが新たに資金調達しました。

Fitmobは、最近SFの町中でよく見かける、近所でフィットネスのコーチなどと集まって一緒にトレーニングができるプラットフォームです。最近はジム施設との連携や月額サービスも始まっています。

Accion SystemsとPrivateer Holdingsは、いずれもユニークなFounders Fundの案件です。前者は、小型衛星向けのスマートマテリアル系のスタートアップで、今後注目のカテゴリーです。後者は、最近合法化が進むマリファナに特化したファンドで、アメリカならではというところでしょうか。

 


資金調達

[Marketplace/フィットネス] Fitmob
Series A – III (Jan 6, 2015; $5M) Mayfield Fund, Kapor Capital, Expansion VC
「オンデマンドフィットネス」

[HW/衛星] Accion Systems
Seed VC (Jan 5, 2015; $2M) Founders Fund, RRE Ventures and Founder Collective
「小型衛星推進技術」

[Service/金融] Privateer Holdings
Series B (Jan 8, 2015; $75M; Valuation: $425M) Founders Fund
「マリファナファンド」

[Marketplace/コマース] IronPlanet
Unattributed VC (Jan 7, 2015; $20.7M) KPCB and Accel Partners
「中古重機取引プラットフォーム」

[Platform/データ] Treasure Data
Series B (Jan 7, 2015; $15M) Scale Venture Partners, Sierra Ventures, CRV
「クラウドベース解析SaaS」

 


M&A

[Saas/ビデオ] QuickFire Network
N/A by Facebook
「ビデオ品質効率化テクノロジー」

[SaaS/AI] Wit.ai
N/A by Facebook.
「音声認識API」

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